武者修行生かす ハンド男子・笠原(聖光学院高出身)パリ五輪代表入り 東京に続き2大会連続
かさはら・けんや 福島市出身。信夫中1年から競技を始め、聖光学院高から東海大に進んだ。2011(平成23)年にトヨタ車体に入り、日本代表は2015年に初選出された。東京五輪では1次リーグの全5試合に先発し、9得点。五輪後にアイスランド2部のホルドゥルに入団し、ポーランド1部のタルヌフを経て昨季、ホルドゥルに復帰した。ポジションはピボット。国際試合105試合出場、65得点。 ■父ら活躍に期待 福島市在住の父弘大(ひろお)さん(72)は、海外挑戦を経て精神的に大きく成長した姿を頼もしく感じている。「これまでの経験を生かし、思い切りプレーできるようチームをもり立ててほしい」と激励した。 聖光学院高で笠原を指導した元同校ハンドボール部監督の上野覚(さとる)さん(73)=福島市=は、高校時代に主将としてチームをけん引し、力強いプレーで得点を重ねていた光景を思い返す。「日本代表の最年長選手として勝利に貢献する姿を期待したい」とエールを送る。
県ハンドボール協会の遠藤均会長は「チームの守備の要であり、味方を生かすプレーにたけた選手。持ち味を十分に発揮し、良い結果を残してほしい」と声を弾ませた。