DS『おいでよ どうぶつの森』が発売された日。携帯ゲーム機の特性を活かしたスローライフは、さらに手軽に、楽しく【今日は何の日?】
※本記事は、2023年11月23日にアップした記事を再編集したものです。 時間を忘れて楽しめる、村での暮らし 【記事の画像(7枚)を見る】 いまから19年前の2005年(平成17年)11月23日は、ニンテンドーDS用ソフト『おいでよ どうぶつの森』が発売された日。 『おいでよ どうぶつの森』は任天堂から発売されたコミュニケーションゲーム。現実と同じ時間が流れる村で、どうぶつたちと会話をしたり、サカナ釣りをしたり、ムシを獲ったり……。自由気ままな生活を楽しむことができる、人気シリーズの4作目だ。 シリーズ2、3作目は初代『どうぶつの森』の派生バージョンといった感じで大きな変更点はなかったが、本作は完全新作。おまけにシリーズ初の携帯ゲーム機版ということで、手軽さや通信を使ったプレイが話題となり、日本では500万本以上、全世界累計では1100万本以上のセールスを記録した。 過去の作品からの大きな変更点としてまず挙げられるのは、ひとつの家を最大4人までのプレイヤーが共有すること。独立した家が欲しい場合は新たにソフトを購入する必要があった。筆者はサブキャラクターを何体か作っていたが、屋根裏部屋に並ぶベッドの上で、キャラクターたちがスヤスヤと眠りながら自分の出番を待つ姿にとても癒された記憶がある。 村の全景の表示も、斜め上からの見下ろし型から、横にした円柱が回転するように画面がスクロールするドラム式に。さらに、それまで移動する際にブロックごとに切り替わっていた画面表示がシームレスに変更。これによってプレイヤーが移動すると景色が流れ、遠くのものが小さく見えるという遠近感が生まれた。 ハードがニンテンドーDSになったことで、ダブルスクリーンの特性を活かした機能も充実。散策時は上画面に空が表示され、たまに出現する風船やUFOをパチンコで撃ち落とすことができた。また、タッチクリーンを使用して文字入力やデザインの作成が可能になり、操作がさらに便利に。 新設された天文台と喫茶“ハトの巣”は、村での生活に彩りを添えた。天文台を切り盛りするのは、フータの妹のフーコ。中央にある大きな望遠鏡を覗くと、天空に輝く星を観察できた。星と星を線でつなぐことでオリジナルの星座を作ることができ、夜になるとそれが上空で輝きを放つので、夜にゲームをプレイする楽しみがアップ。 喫茶“ハトの巣”を営むのは、マスター。最初は無口だが、何度も通い、1日1杯コーヒーを飲むことでちょっとずつ話をしてくれるようになる。たまに店内に仕事終わりのぺりこやぺりみがいて、ふだんは聞けない話をしてくれたり、毎週土曜日にはとたけけのライブが行われるので、足しげく通った人は多いはず。何より、マスターが醸し出す独特の空気が素敵で、ただ椅子に腰かけてのんびりするだけでリラックスできるから不思議だ。 本作の発売に合わせ、ニンテンドーDSやWii向けのネットワークサービス“ニンテンドーWi-Fiコネクション”のサービスがスタート。これにより遠く離れた友だちの村へおでかけし、最大4人まで同時に遊ぶことが可能に。いっしよに村を駆けまわったり、チャットで会話をするだけでワクワクしたものだ。また、すれちがい通信をすることで、ほかのプレイヤーが作成したメッセージボトルが届いたり、星座が夜空に浮かぶことがあった。なお、“ニンテンドーWi-Fiコネクション”は2014年5月20日に終了している。