「任命はすでに終わっている」 首相と学術会議会長の面会は「未来志向」―加藤官房長官
加藤勝信官房長官は16日の定例会見で、日本学術会議の梶田隆章会長が同日、菅義偉(よしひで)首相と面会したことについて、「さきほど梶田会長が総理を訪れ、就任の挨拶をされたと承知している」と語った。面会の場で梶田会長は首相に対し、首相が会員任命しなかった6人の除外理由と再任命を求める要望書を手渡したが、加藤長官は任命を巡る問題について「すでに任命は終わっている、というふうに私どもは認識している」と語った。 【中継録画】加藤官房長官が定例会見(2020年10月16日)
会談内容については「立ち会ったわけではなく、具体的には承知していない」としながらも、「日本学術会議をより良いものに、という共通の目標を持って進めていくためのスタートと位置付けられるのではないか。今後とも必要なコミュニケーションを図りながら、学術会議がより良いものになるよう尽力いただけることを期待している」と述べた。 梶田会長が手渡した要望書については「本日は挨拶ということもあり、むしろ未来志向で今後の学術会議のあり方、世界のアカデミーとの連携などについて話をされたものと承知している」と回答。要望書については「事務方において引き続き検討している」と語った。