クリスマスや忘年会シーズンは、「困ったいただきもの」が増えるタイミングでもある。

プレゼントをもらって感謝しないのは決して褒められることではないけれど、土壇場で慌てて買われたもの、あるいは明らかに頂き物を使い回ししたとわかるプレゼントを受け取った場合はどんな反応すればいいのだろう？　とはいえ何も渡さないよりマシだ、と思っていても、その不手際が悪印象を与える場合もある。「元カレにジョー・マローンの使いかけのキャンドルをプレゼントされたことがありますが、深い古しのランジェリーをもらったような気分だった」とニューヨーク在住のパブリシストは回想する。 【写真】豪華絢爛な飾りが「パワーの象徴」!? ホワイトハウスの歴代クリスマスツリー 頂き物を人にプレゼントすることは社会的に無礼とされるが、「要らないプレゼントをどうするのか問題」は特にホリデーシーズンに勃発する。特に、キャンドルやワイン、本などの万人受けするアイテムは、昔の贈り物の再利用の傾向がある。

アメリカ、および世界中のエチケットに関するアドバイスとトレーニングを行う「エミリー・ポスト・インスティテュート」は、 再利用されたプレゼントを受け取った人だけでなく、最初にプレゼントを渡した人の気持ち、その両方を傷つける可能性があり、重大なマナー違反と正式にみなしている。 しかし、過剰消費を良しとしない世界において、使わないものが誰かの手に渡り、使われることはとても良いことなのではないか？ 不要なガラクタを、誰かのためを想って購入したプレゼントだと偽るのではなく、心の底からその人が喜ぶと思ったものならば、背景を正気に話し、渡すのもありだと思う。もちろん、使いかけや気分を害すアイテムは避けて。人間関係に悪影響を与えない、むしろポジティブな物の循環ならば、頂き物を使いまわしてもアリなのかもしれない。