「道東道」白糠ICが3月開通 釧路の特産品を札幌でアピール
【北海道・札幌】北海道の玄関口・新千歳空港のある千歳市から道東方面を結ぶ道東自動車道(道東道)が今年延長することを記念して、サッポロファクトリーアトリウム(札幌市中央区)で「オールくしろ魅力いっぱい物産展」が開催されています。 【写真】カキだけではなくカニも……とれたて魚介類に舌鼓 厚岸で味覚まつり
釧路管内への初の高速道
道東道は札幌市からも程近い千歳・恵庭(えにわ)ジャンクションから北海道を東へ横切る高速道路で、浦幌(うらほろ)インターチェンジ、足寄(あしょろ)インターチェンジが終点です。その浦幌インターチェンジから延伸した白糠(しらぬか)インターチェンジが3月29日(日)に開通、釧路管内に初めて高速道路が繋がります。この延伸により、札幌~釧路間(夏期)が5時間6分かかるところ4時間43分になり、23分短縮されます。 北海道釧路総合振興局くしろ地域支援室の酒井隆さんは「釧路管内でも今回の延伸は非常に期待されています。そこで釧路管内の全市町村で、その魅力をより多くの人に知ってもらおうとイベントを企画しました」と趣旨を語りました。
釧路は「北海道の魅力を凝縮」
そのイベントというのが「オールくしろ魅力いっぱい物産展」。イベントでは、釧路管内の8市町村(釧路市・釧路町・厚岸町・浜中町・標茶町・弟子屈町・鶴居村・白糠町)の特産物や、ゆるキャラが勢ぞろい。クイズ大会や地元ミュージシャンのミニライブなどのアトラクションも行われています。また道東地域にはアイヌ文化も根づいていることから、アイヌ音楽のステージの鑑賞や、ムックリ(アイヌ音楽のベースとなる楽器)の製作・演奏体験、アイヌ文様刺繍体験も出来ます。 同室の堂下智明さんは「スタートから多くのお客さんに集まっていただき、初日用の商品がすぐに売り切れた魚介類もあります」と、その人気ぶりに驚いた様子。その通り「道東=魚介類」というイメージが強いですが、酒井さんは「釧路管内の酪農の魅力も発信していきたい」と話します。
「釧路管内の魅力というのは、北海道の魅力がすべて詰まっているところだと思います。大自然があり、おいしい食があり……。その食も、海の幸だけでなく山の幸も充実しているのが、釧路管内です。カキやさんまが有名だとは思うんですが、浜中町の牛乳は有名高級アイスの原料にも選ばれていますし、チーズやラーメン・蕎麦なども自然の味を生かした商品がたくさん出てきています」と酒井さん。 釧路管内の8市町村が「オールくしろ」を謳ってイベントを開催したのは今回が初めて。」酒井さんは「札幌から近くなるとはいえ、4時間以上かかる場所ですので、宿泊しながら釧路管内の魅力をたっぷり楽しんでもらえたら嬉しいです」と今後の抱負を語ってくれました。 「オールくしろ魅力いっぱい物産展」は3月1日(日)午前10時から午後5時まで開催されています。 (ライター・橋場了吾)