吉田山田が語る「日々」その後 新曲は今までで一番シリアス
2人を本格的につなげた20歳でのニューヨーク旅
そんな出会いの後、山田が吉田の家に来ては、恋の話やおもしろかったテレビ番組の話をしては、夕食を一緒に食べ「また明日」と別れ、それを繰り返すという日々が1年続いたこともあった。「これじゃぁ、ただの友達じゃん」「このままじゃいけない」と思った2人は、20歳の時に約1か月にわたる、アメリカ・ニューヨークへの旅に出た。
旅とはいえ慣れない異国での生活。吉田は「怖いし金もないし。互いに精神的に限界を迎えてケンカしたんです」。しかし、これが大きな転機となった。ケンカをするまでは、「こういう曲どうだろう」と言った時に相手に「好きじゃない」と答えられたら終わってしまう感じがしたため、互いに気を遣ってうまくいかなかったという。 このケンカのおかげで互いに打ち解け、好きじゃない曲でも、どうやって良いものにしようかとお互い考えられるようになったことが「一番の収穫」で、本格的な2人組ユニットとしての第一歩となったそうだ。
シングル「街」をリリース 山田「メロディと言葉の中毒性を楽しんで」
5月24日に通算12枚目のシングル「街」をリリースした。「今までの中で一番シリアスな内容なんですけど」と山田。この曲は、山田自身が小さい時からみる「悪夢」を形にした一曲だという。 「よく見るんですよ。小さいころから、空からでっかい怪獣がおちてきて、大事な人も大事なものもすべてなくなってしまうという、すごく怖いんですよ、冷や汗かいてちょっと涙出てきてるくらいの」と続ける山田。 だが、日ごろからどんな事でも歌にしているため、胸の苦しい感じなどを曲に残しておきたいと思い、デモとしてあったものを吉田に聞いてもらい、少しずつ吉田の“スパイス”を効かせながら完成に至ったそうだ。この曲をリリースした後、「僕もこの夢見るんだよ」という共感の声も多いそうで、山田は「(歌詞の)『まちー』『まちー』というメロディと言葉の中毒性を楽しんで頂きたい」と話した。
「47都道府県ツアー」で得たもの
昨年は「47都道府県ツアー」を実施し、大きな発見があったという2人。山田は「今までは『全国の皆さんが応援してくれる』の皆さんというフワっとした言葉で『全国の皆さん』って言ってたんですけど、やっぱり1か所1か所まわっていくと、そのふわっとしてたものがくっきりしてくるんですよ」と話す。