吉田山田が語る「日々」その後 新曲は今までで一番シリアス
吉田山田が語る「日々」その後 新曲は今までで一番シリアス 企画・編集:柳曽文隆 アシスタント:岡本ゆか THE PAGE大阪(映像内使用写真は事務所提供)
2013、14両年にNHKみんなのうたで何度かオンエアされた曲「日々」などが話題となった男性2人組ユニット「吉田山田」。昨年は「47都道府県ツアー」を行い、 1か所ずつ訪ねるたびに「この方々に僕らは支えられてるんだ」という思いがこれまで以上にくっきりしたという。5月24日には通算12枚目のシングル「街」をリリースし、秋からは全国ツアーを行うという。勢いにのる彼らの横顔をチラリとのぞいてみた。
大反響呼んだ「日々」山田はカバー曲に影響された?
吉田山田は、兵庫県生まれの吉田結威と東京都生まれの山田義孝による2人組のユニット。先述の「日々」は、「泣ける」「いい曲だ」と大反響を呼び、幾度も再放送されるなど話題を呼んだのは記憶に新しい。 また、著名人がテレビの歌番組でカバーするなど、反響はさらに続いたが、吉田は「いろいろ歌っていただき、本当にありがたいです」と笑顔で語る。だが「あれ以来、ぼくらよりも上手に歌うのは禁止ですけど」と続け、山田も「うますぎて嫉妬する人もいますけど」と笑顔で話した。 吉田によると、カバーする人は自分たちとは少し違うアレンジで歌う人がいるそうで、それを見た山田はすぐに影響を受けてそれを吸収。いざライブなどで「日々」を歌う際には、その吸収した歌い方を実践してしまい、吉田から「それ違いますよ」とツッコミを受けることも多いとか。 山田は「カバーした人のクセがうつっちゃったんです。だから、(カバーしてる人の映像などを)見たいけど、見ないようにしてます」と笑顔で話してくれた。
「吉田山田」結成のきっかけは?
そんな吉田山田の2人だが、結成のきっかけはどんな形だったのか。聞けば2人は高校の同級生で「同じクラスになったことはないけど山田は本当に騒がしいやつで。なんかうるせぇやつがいるなと存在は知ってたんですよ」と吉田が答える。 最初に持った印象は「嫌いだった」と吉田は語るが、その理由は「高校の時からこんな見た目(金髪など)だったんで、見方によってはチャラチャラしてんのかな?という風に見えた。あと、見た目もあって周りに女の子が多くて『あいつモテてやがる』」と思ったこともあるそうだ。 一方、山田の吉田に対する最初の印象を聞くと「軽音楽部にアコースティックギター1本で歌ってて、それをみて感動して、いつかこの人と歌いたいなあと思ったんです。嫌われているとは知らずに」と笑顔で振り返る。 山田はそんな吉田の音楽に取り組む姿勢を見て、自分と触れ合えるように猛アピール。吉田が決まった時間に学校内の渡り廊下でギターを練習してる際に校舎左側の階段から上がり、吉田の前を通る際に3度上をハモって反対側の階段へ降りていくという行動を繰り返したという。 この行動に吉田は「怪奇現象ですよね」と冗談めかしに話すが、山田は吉田のライブに訪れてはその歌に感動し号泣。吉田いわく「歌の邪魔になるほどの嗚咽」だったそうだが、その姿を見て「号泣しているのが山田くらいで、こんなに純粋に涙を流せる人がいるんだな」と思いはじめた。 それを機に少しずつ興味を持った末に当時流行っていた「アカペラグループ」を結成するため、自ら山田らに声をかけたのが始まりだったそうだ。山田は当時を振り返り「アピールしないとですね」とうれしそうに語った。