立大の佐藤駿（左）と佐山未來（カメラ・臼井　恭香）

◆東京六大学春季フレッシュトーナメント▽第３日　立大６―３早大（５日・神宮） 　立大が早大に６―３で勝利した。６番・二塁で先発出場した佐藤駿（２年＝立教新座）は２本の適時打を放つ活躍。投げては先発の佐山未來投手（２年＝聖光学院）が６回２失点でチームの勝利に貢献した。立大はＢブロックを１勝１分けで１位通過。６日に行われる優勝決定戦で慶大と対戦する。 　佐藤は２打席目はレフトに、４打席目はライトに適時打を放った。広角に打球を飛ばし、「いいところで打てたのでよかったのかな」と振り返った。 　春季リーグ戦では４試合に代打で出場。「打てた場面もあったが、ここで１本出ていれば勝てたという場面で打てなかった。秋は大事なところで１本を必ず出せるようにしていきたい」と前を向く。 　佐藤は宮城県出身だが、六大学で野球をするために立教新座に進学し、下宿生活を送っていた。今は寮で暮らしており、ご飯が出ないオフの日は米を炊いて肉を焼くなど自炊をする。その様子を明かしてくれた正捕手の戸丸秦吾（４年＝健大高崎）とは寮での部屋が近く、同郷の齋藤大智内野手（４年＝東北）と３人でお風呂で話したりするという。戸丸はこの日スタンドで後輩の活躍を見守っていた。「１年の時からバッティングがよかった。初球からどんどん振って１球で仕留められる。今日もチャンスで回ってきて、いいところで１本出るから、安心して見ていられる」と喜んでいた。 　代打の切り札として出場していた春リーグ。秋はもちろんレギュラーを狙う。課題は守備だ。「守備がまだ評価されてないと自分のなかでは思っている。秋までにそこを成長させてなんとかレギュラー争いに食い込めるように頑張っていきたい」と意気込んだ。スタメン争いが過熱する立大は、他大の脅威となる。（臼井　恭香）