【ボートレース】「定松は確実に僕を超える逸材」峰竜太がSG・グランプリ前夜に明かした「愛弟子・定松勇樹との絆」
「サダに乗ってもらいたかった」
ボートレース年末の大一番、SG「第39回グランプリ」が12月22日、幕を閉じた。見事、黄金ヘルメット戴冠に輝いたのは、優勝戦を1号艇で臨んだ毒島誠選手。悲願のグランプリ制覇に、会場の住之江も大いに沸いた。 【写真】藤田菜七子の父親が語る…引退直前に「娘から送られてきたLINE」 一方、6日間におよぶ熱戦のなか、残念ながら優勝戦に名を連ねることができなかった“2人の選手”にも注目が集まっていた。峰竜太選手とその弟子、定松勇樹選手だ。 21日に行われた、ファイナル進出がかかるトライアル2nd3回戦。勝利かつ相手次第が条件となった峰選手は結果、4着。また定松選手もグランプリ初出場ながら道中健闘するも、得点7位で惜しくも優出を逃した。 なかでも印象的だったのが、インタビューで見せた峰選手の涙だ。「サダ(定松)に乗ってもらいたかった。来年また一緒にグランプリに来たい」。その言葉からも師弟関係の深い絆が見えた――。 グランプリ前夜となる12月上旬、本誌は本番を控える峰選手への取材を行った。そこでも、定松選手への熱い思いを語っていた峰選手。貴重なロングインタビューをお届けする。
僕を超える人間を作りたい
後進を育てることも自分の役割。自分を見てボートレースを知ったり、自分が好きで選手になったりする子も出て来てるんですが、結局、僕は僕の人生を憧れられたいんです。「格好良い」「すごい」「あんな人は今後出てこない」みたいに思われたくて、そのモデルをやっているイメージなんです。(峰選手、以下同) 定松は、中学生ぐらいから僕に憧れていたみたいで、支部まで移動して、自分の弟子についてきた。可愛すぎて。親心ってこういうことなのかなと思いました。自分を超えて欲しいと思ったのは初めてかもしれない。 ただ自分が落ち目になって定松がエースになるんじゃなく、自分は高いレベルをキープしたまま、僕を超える人間を作りたいというのがあった。自分自身を超える人間を作り上げた人という立場までいきたい。最強の人間がより最強の人間を作る。まさにマンガの世界ですよね(笑)。 ポイントポイントで、自分のやってきたことを伝えています。僕は普段は言わない。大事なシーンでのみ、言葉をかけてあげる。 他の人だったら10のうち4ぐらいしか入んないだろうけど、定松は100受け入れてくれてるんです。「竜太さんにこんなことを教えてもらった」と喜んでいて、すごくいい関係だと思う。