約3カ月ぶり勝利のアビスパ福岡 殊勲弾の小田逸稀「心揺さぶられるものがあった」ゴール裏からのメッセージ
◆明治安田J1リーグ第33節 福岡1―0名古屋(4日、ベスト電器スタジアム) 福岡の選手もサポーターも待ち望んでいた。後半43分、敵陣でのロングスローから味方がつないだ球を右サイドから上がってきた小田逸稀が右足で流し込んだ。 ■ド迫力!! ロングスローの練習をするウェリントン【写真】 チームにとって8月24日のG大阪戦以来5試合ぶりの得点。途中出場の小田は「なかなか勝てずに苦しい時間が長かったけど、サポーターの皆さんと喜ぶことができて良かった」と、6月30日のFC東京戦以来12試合ぶりの勝利をかみしめた。 3試合前の町田戦、前節鳥栖戦後にはブーイングも受けた。それでもこの日は「俺達(たち)は変わらず側にいる 迷わず戦え!」という横断幕が掲げられた。「メッセージを見て心揺さぶられるものがあった。サポーターの皆さんと戦っている気持ちになった」と小田。自身6月2日の柏戦以来となる得点を決め、ゴール裏へ駆けた。長谷部茂利監督も「ああいう時間帯でゴール裏のファン、サポーターがいるから決められた。スタジアムの勢い、雰囲気に乗っていけた」と感謝した。 左脚負傷から約4カ月半ぶりに復帰した湯澤聖人もチーム最初のシュートを放つなど、チームにゴールへの渇望が見えた。後半開始早々にシャハブ・ザヘディが右脚に違和感を訴えて負傷交代するアクシデントも乗り越えた。「これで終わらず、ここ最近の気持ちを忘れずにいい練習をしていい表現をしたい」と長谷部監督。目標の6位以内は諦めていない。(末継智章)
西日本新聞社