初競りマグロに笑顔 二所ノ関部屋 力士や住民 茨城・阿見
茨城県阿見町荒川本郷の二所ノ関部屋で5日、青森県大間産の初競りマグロと特製ちゃんこが振る舞われた。二所ノ関親方(元横綱稀勢の里)や大の里関、地域住民ら150人以上が参加。大井川和彦知事と千葉繁阿見町長も駆け付け、力士たちの飛躍を願った。 大相撲初場所(12日初日・両国国技館)を応援しようと、親方とパートナーシップ契約を結ぶ住宅会社のアイ工務店(大阪府大阪市)が主催。豊洲市場の「初競り」で落札された約120キロの本マグロを贈った。 神奈川県横浜市中区の人気寿司店「なか條」の職人がマグロを握り、親方や力士、地域住民たちに提供した。親方は「やわらかい。口に入れた瞬間にとろけた」と頬を緩めた。 初場所を控える大の里関について、親方は「あと1週間しっかり調整してほしい。成績が安定して、常に2桁勝利を狙えると良い」と期待。ほかの所属力士たちにも「全員で勝ち越しを体験してみたい」とハッパをかけた。 大の里関は「冬巡業は『完走』できたし、体調も良い感じ」とうなずく。初場所に向けては「先場所の反省を生かして、良いスタートを切れるよう頑張りたい」と力を込めた。 土俵の周りにはテーブルと座布団が用意され、参加者はにぎりとみそ味のちゃんこを味わった。茨城県つくば市から家族で訪れた田中英之さん(46)は「力士に会う機会はめったにないので貴重な経験になった」、妻の舞さん(36)は「マグロの中トロと赤身をいただいた。脂が乗っていて新鮮でおいしかった」と笑顔を見せた。
茨城新聞社