【横浜好き】日本シリーズへの期待、ベイスターズのクライマックスシリーズを振り返る
◆番長采配、打順固定で的中 レギュラーシーズン終盤から牧秀悟が2番に入り、4番にはオースティンを起用する形が定着。CSではオースティンが第2戦に決勝本塁打、第3戦は1点ビハインドからの同点弾と、効果的な一発で4番打者としての働きを見せた。
2番・牧はファイナル6試合で打率.238だが、4四球を選んで出塁率は.360と高い数字を記録。逆方向を意識した打撃が目立つなど、つなぎの役割も果たした。そして第6戦では、同点の9回に日本シリーズ進出を決める決勝タイムリーと本来の勝負強さも発揮し、三浦大輔監督のオーダーが、最後の最後で見事にハマった形となった。
◆『重厚』すぎる?代打勢 ファーストステージで代打本塁打を放ったフォードが、ファイナルでは第6戦で劣勢の展開を振り出しに戻すタイムリーと存在感を発揮。CS全8試合に全て代打で出場して9打数3安打の打率.333をマークした。シーズン途中加入も、6試合の出場のみで打率.200、1本塁打、2打点に終わった左の長距離砲が来季残留に向けて猛アピールしている。
さらにもう1人、ファイナル初戦の7回に代打で登場し、貴重な追加点となるタイムリーを放ったのが筒香嘉智。熾烈な外野争いでスタメン出場が減っているかつての主砲は、CS4試合出場で安打はこの1本だけだが、ベンチにいればここ一番での切り札として、相手チームにプレッシャーを与えられる存在になることは間違いない。*****
前回日本シリーズに出場した2017年と同じレギュラーシーズン3位からの進出、さらに相手も同じ福岡ソフトバンクが相手となった26日からの大一番。2勝4敗で敗れた17年のリベンジを果たして1998年以来の日本一となるか、期待しましょう。
文:大久保泰伸
大久保泰伸