新チーム名とロゴを掲げる（右から）和佐見勝社長、細谷直GM兼監督＝7日午前、日本青年館ホテル（東京都新宿区）

　物流会社のAZ―COM（アズコム）丸和ホールディングス（HD、埼玉県吉川市）は7日、同HDのグループ会社の丸和運輸機関（同）が運営し、トップイーストAグループに昇格したラグビー部の新体制と新チーム名を発表した。ゼネラルマネジャー兼監督にNEC（現東葛）や日野自動車（同日野）で監督を歴任した細谷直（ただし）氏（59）が就任し、新シーズンからチーム名を「アズコム丸和モモタローズ」に変更する。 　都内で行われた記者会見で、ラグビーに感じる熱いものと、トラック一台で創業した自分には重なるものがあると話す和佐見勝社長（78）は「将来的にはリーグワンに参入し、ナンバーワンを目指す。新体制の下、ラガーマンとして夢と希望を持ちながら力を発揮できるチームをつくり、仕事だけでなくラグビーを通じて社会貢献していきたい」と力を込めた。 　同社のラグビー部は2013年に発足。着々と実力をつけ、23年シーズンはトップイーストBグループ2位となり、入れ替え戦に勝利してAグループに昇格した。同社と和佐見社長は、京都大学や東京大学にラグビー場の寄付も行うなど、学生への練習環境の提供や競技の普及にも力を注いでいる。 　細谷新GM兼監督は「トップイーストで力をつけて存在感を示していけることが重要。皆が同じ絵を描いて進む『丸和ビジョン』を発信し、内外から愛されるチームを作っていきたい」と抱負を述べた。 　ヘッドコーチには明治大学などで指導した元日本代表の伊藤宏明氏（48）が就任し、15年ワールドカップに出場し、昨年現役を引退した元日本代表の木津武士氏（35）がプレーイングコーチとして現役復帰することも発表された。