開業60周年を迎え出発する新幹線＝JR静岡駅

　東京と新大阪を結ぶ東海道新幹線が1日、開業から60周年を迎え、JR東海は静岡、東京、名古屋、新大阪の各駅で出発式を行った。 　JR静岡駅では、同社の中村明彦副社長が1964年10月1日の開業以来、延べ70億人が東海道新幹線を利用したと紹介。「60周年を迎えて気が引き締まる思い。今後もさらに新幹線の運行に磨きをかけていきたい」と話した。関係者や多くのファンが見守る中、堀田昌子駅長の「出発進行」の合図で中村副社長らがテープカットし、上り始発の6時22分静岡発東京行き、最新車両N700Sのこだま804号が出発した。 　幼少期から新幹線のファンという静岡市葵区の中学生稲村侑弦さん（12）は「60周年の節目の式に来られてうれしい」と笑顔を見せた。