プチプラコスメ・ザ・ベスト2024【6】「オペラ」からまたしてもヒットリップ誕生! 赤やダーク系カラーの色調整が見事
肌なじみ抜群! 日本人女性に似合う色調整
筆者は平均的な日本人女性の肌色より2段階くらいは暗めの肌色で、黄みはそこまで強くないけれど(以前パーソナルカラー診断アプリで試してみたら、“イエベとブルベ両方の要素を持つ”と出た)、でもブルベ向きの色はそこまで映えない肌色です。 なのでレッド系は、あまりに青みの強い赤だとしっくりきません。ボルドー系なども同様。 特に海外ブランドの場合、最近はだいぶ状況が変わり、使いやすい色も増えて嬉しいのですが、それでもヨーロッパ系ブランドのカラバリだと、基本の基本が色白肌に映える色のつくりだなと感じることもあります。その1色の根幹となっている色が、自分が塗るとなんだか浮く、似合わない、と感じることも多い。 が、オペラの赤やダークカラーは、そこの調整具合がうまい! 既存のリップティントにも“ボルドーブラウン”というダークカラーがあり、シアーマットリップスティックには“ブリックレッド”や“フィグ”という赤系やダークカラーがあります。そのどれもが、ほんの少しピンクを感じたり、わずかに黄味が入っていたりと、単純な1色ではないおかげで、変な浮き方をしないんです。 もちろんそこに、ティントもマットも質感の特徴がプラスされるから、顔の中でなじみやすいという理由もあるのですが、基本となる色自体が、日本人女性が使いやすい設計になっていると思います。 だからこのグロウリップティントの限定2色は、どちらでも使いやすく気に入りました。
1番人気はミュートな“粘膜ピンク”「304 モーヴ」
またツヤ具合が、以前のグロスのような油分を感じさせるツヤとは違い、みずみずしくて唇と一体化する感触になっている点も大人の女性が使いやすい理由のひとつ。説明の通り、水面や水の中で輝く光のようです。 ラメの輝きも本当に細かく繊細なので、下品な印象にならずにトレンド感も楽しめると思います。 そんなこんなで、トータルでベストプチプラに選びました。 それにしても、リップティントという爆発的にヒットした製品がある状態で、さらに新たなティントを生み出すのはハードルが高かったのではないかと勝手に推察し、PRの方に伺ってみました。 「リップティントをベースにしながら、新規素材のピグメント、グリッターを探り、その掛け合わせ方で、新しいぷるんとしたツヤ高い質感を叶える処方が見えてきました。オペラらしい“透明感”“保湿力”“ティント力”を気にいってくださる既存のお客さまにも、新しい質感を求めるお客さまにも受け入れて頂けるように、慎重に調査を重ねました」とのこと。 しばらく人気が続いていたふんわりマットな質感から少し変化があり、2024年は久しぶりに“ツヤ”の人気が高まってきました。以前のグロス全盛期のぬめり感のあるツヤとはまた違う、より自然で元の唇の質感も感じられるような、しっとりみずみずしいツヤが人気ですが、グロウリップティントのツヤは、その需要にぴったりフィットしたんだと思います。 ちなみに定番色の人気色も伺ったところ、「1番人気は304の“モーヴ”で、トレンドのミュートピンクなので予想通りの反響でした! 2番人気は302の“ロゼピンク”。華やかな色で304のミュート感とは印象が違うので、両方購入してくださる方も多くいらっしゃる様子です」とのこと。 最初に資料を拝見したときは、筆者は勝手にベージュやアプリコットカラーが人気になるのかなと思っていたので、意外な結果でした。 ともあれ、再び人気のリップを作った心意気に拍手です。前述の限定色は発売中なので、気になった方はお急ぎください! オペラ/イミュ 斎藤真知子 高級コスメにうっとりしつつ、デイリーメイクにはプチプラコスメも出番多し、の美容メインのなんでもライター。編集プロダクションと美容雑誌編集部を経てフリーランスに。かれこれ20ウン年美容雑誌業界の片隅でお仕事中。肌データは、アトピー持ちの(でも現在はほぼ出ない)基本乾燥肌。……なのに寄る年波で部分的な毛穴の開きやテカリも気になる。スペインとお肉とオヤジ俳優好き。
斎藤真知子