元ボクサー・町田祐基が教える“利き目に頼りすぎないメリット”【2024PGAティーチングプロアワード・ファイナリストのレッスン#1】
2024年5月28日号の「週刊ゴルフダイジェスト」では“PGAティーチングプロアワードのファイナリストのレッスン”と題し、3名のファイナリストから独自のレッスンをギュッと凝縮して、紹介している。そこで、「みんゴル」でも5月20日から各日1人のレッスンメソッドを紹介する。第1回目は2024PGAティーチングプロアワード最優秀賞を獲得した町田祐基プロの教えだ。 元ボクサーの視点 町田祐基 LOL GOLF主宰。大学時代にゴルフを始める。ゴルフ場の研修生を経て35歳でティーチングA級取得。塾講師(英語)、実用英語技能検定1級、調理師免許など、多彩な経験や資格を持つ
「視覚機能を整え安定したパフォーマンスに」 多彩な経歴を持つ町田。ボクシングから“目の使い方”が大事だと考えるようになったという。 「研修生時代にアプローチイップスになったんです。どんどんひどくなり、25歳のとき一度ゴルフから離れようとボクシングを始め、9年間やって、最後の年に東京都で6位(ライトウェルター級)になれました。ボクシングでは相手も自分も動くので、見えないものが見えてきた。それまではボールをきちんと見てアプローチしていたのが、ボールを見ないで打つようにするとだんだん体が動くようになってきたんです」(町田・以下同) ゴルフのティーチングの世界に入り、知識を深めるようになった。 「感覚情報の入力のなかで、視覚は87%というデータがあります。僕もいろいろと勉強するようになりました」
「まずは利き目をしる。視覚は感覚入力の87%です」
両手で三角形を作る、手を伸ばし、両目で三角の隙間から対象物を見る。右目と左目、交互に開眼し、隙間から対象物が両目と同じようにみえるほうが優位眼、いわゆる”利き目“となる 今回の発表は、利き目の話だ。ゴルフでは利き目を利用してプレーすることもよく提唱されるが、「利き目に頼りすぎると、アドレスや打ち出し方向に問題が起こります。視覚には、視野の視覚座標、体には正中線を基準とした身体座標が存在し、このギャップが空間認識をゆがませるのです」と町田はきっぱり言い切る。 確かに、パッティングのアドレスを見ると。ずいぶん違うのがわかる。