JPモルガン、米利下げ開始予想を11月に先送り-従来は7月
(ブルームバーグ): JPモルガン・チェースのエコノミスト陣は、予想以上に強い内容となった5月の雇用統計を受けて、米利下げの開始予想を従来の7月から11月に先送りした。
JPモルガンはシティグループとともに、7月の米利下げ予想を堅持していた少数派だったが、両行とも統計発表後に予想を修正した。
シティ、米利下げ開始時期の予想を7月から9月に変更
JPモルガンの米国担当チーフエコノミストのマイケル・フェローリ氏は7日付けのリポートで、米金融当局が11月に利下げを開始し、来年は四半期ごとに利下げを行うとの見方を示した。
5月の雇用統計を受けて「7月利下げの可能性は極めて低くなった。家計調査の弱さが、9月の米連邦公開市場委員会(FOMC)会合までに発表される3回の雇用統計で一段と広がることもあり得るが、足元で雇用の伸びが堅調なことを踏まえると、その基準を満たすには11月のFOMC会合までに発表される5回の統計を見極める必要があるだろう」とリポートは指摘している。
原題:JPMorgan Changes First Fed Rate-Cut View to November From July(抜粋)
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Sydney Maki