「ミナモア」開業は2025年3月下旬 新広島駅ビルの商業施設 JR西日本など調整
新しいJR広島駅ビル(広島市南区)の商業施設ミナモアの開業日について、JR西日本などが来年3月下旬を軸に調整していることが24日、分かった。「広島ならではのショッピングセンター」と位置付け、地元客と、インバウンド(訪日客)を含む観光客の両方のニーズを満たす店舗構成になる。近く正式に発表する。 駅ビルは、広島電鉄(中区)の路面電車の乗り入れや、バスターミナルの拡充で交通の結節点としての機能が高まる。来年4月13日開幕の大阪・関西万博など、イベントや移動が増える時期に合わせてミナモアを開業して認知度を高める。 地上20階地下1階建ての新駅ビルのうち、ミナモアは地上6階から地下1階の計約2万5千平方メートル。海外や地元発の複数のカフェなど約200店が入る。JR西などは8月下旬、コスメブランドのSHIROやハンバーガーのシェイクシャックなど一部のテナントを発表した。新たに3千人規模の雇用を想定。買い物中に子どもを預けられる施設やイベントの日常的な開催で、幅広い世代が楽しめるようにする。 6階のレストランフロアは中四国地方の商業施設でトップクラスの店舗数になる。広島駅の商業施設エキエの増床部分に26日開店するシャネルの直営店など6店と、10月1日に開業するスーパーの成城石井は、来春からミナモアの一部に組み入れる。
中国新聞社