吉田沙保里さんも五輪金に導いた名将、意外な次のキャリア 次の「指導相手」に選んだのは
「アマチュアに引退はない」
学童の現場での仕事は、色々なことを考えさせられるといいます。 たとえば、「子どもたちはうっかりすると、弱い者いじめのようなことをしてしまうことがある。ひょうひょうと他人に冷たくあたってしまうことも。そういうときに、『それは強い人間でも何でもないよ』としっかり伝えるようにしています」と鈴木さん。 同時に、時代の変化に悩むこともあるそうです。 「我々の時代と違って、今の子どもたちは普段あまり怒られないんです。それでも、だめなことはだめだとわかってもらわないといけないので、そこは難しいです」 それでも、全く違う世界でのセカンドキャリアは、充実感がいっぱいとのこと。 「昔から、教え子たちには『アマチュアに引退はない』と言ってきました。自分としては、何か伝えられることがあるうちは、人に伝えたいという思いが強いですし、だからこの仕事をしています」 日本大学校友会の全国桜門スポーツ部会の会長や、日本女子レスリング連盟の副会長をしながらの忙しい日々。子どもたちが放課後にのびのびと過ごせるような環境を整えていきたいと考えているそうです。