プロ4年目でリリーフとして覚醒!ロッテのセットアッパー・鈴木昭汰はアマチュア時代から理論派、そして度胸満点の左腕だった!【主筆・河嶋宗一コラム『グラカンvol.40』】
プロ4年目にして度胸満点の投球が復活
この時の鈴木投手は速球のキレもなく、高めに浮いたボールを簡単に打ち返されることも多く、実戦的な投手とは程遠い単調な投球をしていました。ただ3年目からリリーフに転向して13試合で防御率2.76の好投、そして今年は51試合登板と大ブレイクを果たしました。 その投球を見ると、140キロ台後半のストレートは威力があり、強気にインコースに勝負ができていて、スライダー、ツーシーム、チェンジアップと多彩な変化球も低めに集まってストライク先行できるようになりました。パドレスの松井裕樹投手(桐光学園)との自主トレが大きかったと聞きますが、もともと鈴木投手は高校時代から度胸満点で、さらに実戦的な投球をするために、いろいろ工夫して練習ができる投手でした。この4年間で鈴木投手なりの答えを見つけたのでしょう。 こうした活躍が認められ、プレミア12代表入り。U-15代表でチームメイトだった楽天の藤平投手、日本ハムの五十幡 亮汰外野手(佐野日大)とともにチーム入りしているのも心強いかなと思います。 ポストシーズン、そしてプレミア12では度胸満点の投球を見せてくれるのは間違いないでしょう。 これからもセットアッパーとして長く活躍することを願っています。