『ウズラの卵』誤嚥事故で出荷が落ち込み 在庫を市職員らが購入 200個超のダンボール箱が山積み
需要の低迷を打破するために…
名古屋市に本社のある食品メーカー・天狗缶詰。給食向けの「ウズラの卵」製品の今年3月から5月の出荷量が、去年の同じ時期と比べて、約30パーセント減ったということです。 来月には給食が休みになる夏休みに入ることから、大量の在庫が積みあがる状況が懸念されています。 ウズラの卵の一大産地である愛知県。先週水曜日の県議会本会議では…。 「日本のウズラ卵需要に応える基幹的な役割を担う大変重要な産業であります。愛知県産のウズラ卵を全国にPRしてまいります」(愛知県 大村秀章知事) 需要の低迷を打破しようと、県は来月の大相撲名古屋場所の優勝力士にウズラの卵の水煮1万個を贈ると明らかにしました。 ウズラの卵は小さいながら、タンパク質や、血液の生成にかかわるビタミンB12などが豊富で、栄養価が優れているといいます。 県はコンビニエンスストアの事業者や量販店にもウズラの卵の魅力をPRし、消費拡大につなげていくといいます。
20回以上は噛むようにと指導
新城市の千郷小学校こちらの小学校では24日、ウズラの卵をたっぷり使った「ちゅうかスープ」が給食に並びました。 この学校では2カ月に1回ほどのペースでウズラの卵を使った給食が出ています。 食べるときには1口につき20回以上は噛むようにと指導しているといいます。 Q:教員は食べるときに注意する? 「最大限注意を払います。ウズラの卵に限らず、食べ方が悪いと危険を生じるものがたくさんあるということを子どもたちに知ってほしい。ゆっくり食べるとよりおいしくなるから、いいことばかりだということを小どもたちが体感してもらえば」(新城市立千郷小学校 岡田高明校長) 子どもたちが、よく噛むことの大切さを学んだうえで、給食にウズラの卵が提供されることは、”地産地消”を考えるいい機会だと捉えています。 「アンケートをとっても『僕はウズラの卵が大好きだ』という子たちがいて、隣町の豊橋市が日本全国ナンバーワンの生産量を誇っているということで、そこから食材に興味をもったり、生産者の気持ちを考えたりするとても良い教材の一つにもなると思います」(新城市立千郷小学校 岡田高明校長)