男子校ならではの笑いも 松山高の吹奏楽部、浦和高、川越高招きクリスマスコンサート 総勢100人…力強い演奏、来場者を魅了 各校ゆかり、「銀河鉄道999」「シンクロBOM-BA-YE」など披露
埼玉県立松山高校吹奏楽部が浦和高と川越高の吹奏楽部を招いて男子校3校によるクリスマスコンサートが22日、東松山市民文化センターで開かれた。3校で総勢100人の合奏では、男子校ならではの力強い迫力ある演奏で約500人の来場者を魅了した。 最高の教え子、「サイコー」の壮行…男子マラソン小山選手に計1100人超がエール 夢舞台へ決意新たに
同コンサートは、46回目を迎える松山高の定期演奏会。今年は7月に3年生が引退して部員が13人に減少。この人数で演奏会をどうできるかを真剣に考えたという。そうした中、顧問の松本千尋教諭が他校とのやりとりで「冬の男祭りをやらないか?」という企画が浮上。松山高としては変則的なメニューとなるが、男子校3校の合同合奏で彩るクリスマスという異色のステージが実現した。 第3部では、浦和高約40人、川越高約50人が加わり、3校約100人の男子部員が舞台に集結。浦和高出身のタケカワユキヒデさんの作曲「銀河鉄道999」、川越高水泳部がモデルとなったテレビドラマ「ウォーターボーイズ」のテーマ曲「シンクロBOM-BA-YE」など各校ゆかりの曲を披露。各校が持ち寄った個性豊かな演奏スタイルが調和し、厚みのある壮大な音色が会場を包み込んだ。ラストのマライアキャリー作曲「恋人たちのクリスマス」では、「本当のタイトルは『クリスマスに欲しいのはあなただけ』。僕たちにもそう言ってくれる人が現れるのでしょうか?」と女子がいない男子校ならではの曲紹介で会場の笑いを誘っていた。
松山高の大河原優真部長(2年)は「大人数による演奏をその一員として体感し勉強になった。来年は新入生を多く勧誘し迫力ある演奏をしたい」と振り返った。顧問の松本教諭は「3校合同で事前練習ができなく不安と期待で迎えたが、本番に懸ける伝統校の集中力が素晴らしく最高の演奏を届けることができた」と企画の成功を喜んだ。