【マイルCS/トレセン情報】ニホンピロキーフはパンチ不足を補くべく馬具着用「きっかけひとつ」
[GⅠマイルチャンピオンシップ=2024年11月17日(日曜)3歳上、京都競馬場・芝外1600メートル] 中京記念→ポートアイランドS→カシオペアSと、目下3戦連続5着のニホンピロキーフ(牡4・大橋)が反撃に燃えている。13日に単走で行われた最終追い切りでは、栗東ウッドで強めに追われて6ハロン82・5-11・6秒をマークした。 大橋調教師は「速い時計を求めるより、体調を整える程度で。これくらいは出るわな」と納得の口ぶり。今年に入ってから7戦、コンスタントに走り続けているが、稽古をつけた竹内助手は「疲れ的にどうかなと思ったんですけど、手応え良く回ってきてくれたので良かったと思います」と好感触を口にした。 頭の高いフォームで走る面があるため、今回はシャドーロールを着用。指揮官は「先週の追い切りと今日(13日)着けてみた。極端ではないけど、若干いつもよりはフォームが低く、効いている感じはする。動きは悪くない」と一定の効果を口にした。 京都のマイル戦は、重賞初挑戦でソウルラッシュ(1着)、セリフォス(2着)を相手に3着に食い下がった今年のGⅡマイラーズCと同舞台。「条件的にはいい」と大橋師はうなずく。使って体が減ることもなく、カイバ食いは良好。高い状態をキープしており、体質が弱かった2~3歳時の面影は全く感じさせない。その一方、実戦での決め手不足が現状の課題だ。竹内助手は「結果を見る分には、1600メートルのほうが走りやすいのかなと。ワンパンチ足りない分、1800メートルだとさらに甘くなってしまうので」と分析。今の時点で、舞台設定はベストといえそうだ。 「相手なりには頑張ってくれている。きっかけひとつで突き抜けてくれる感じがあるかな」と同助手。実戦でシャドーロールの効果があれば、強豪ぞろいの大舞台でも侮れない存在になりそうだ。
佐藤 美生