地震で焼失した店舗から救い出した"鍋"も…能登空港に仮設飲食店オープン
「食」を通じて、被災地の復興を後押しです。 輪島市ののと里山空港に11月2日、仮設の飲食店街がオープンしました。 元日の地震で被災した飲食店も再建を目指し腕を振るいます。 【写真を見る】地震で焼失した店舗から救い出した"鍋"も…能登空港に仮設飲食店オープン のと里山空港の駐車場に新たに設けられた、仮設の飲食店舗「NOTOMORI」。 輪島市や穴水町などで被災した6つの店が軒を連ねます。 全壊した穴水町のカフェSMOCO鹿島直晧さん 「今までの店と同じ様に焼き菓子とコーヒーの専門店になります、復興の拠点として県外からの人もローカルの方も交じり合う場所になったら」 ■地震による大規模火災で焼失した中華料理店の跡から「愛用の鍋」 元日に輪島朝市周辺の大規模火災に見舞われた中華料理店、香華園。 店主の板谷吉生さんが厨房で使うのは再起のきっかけとなった焼け跡から見つかった鍋です。 香華園 板谷吉生さん 「長年ずっと使っていて手になじんでいるんですが、火災で燃えた現場から発掘してきました。こんなステキな場所を提供して頂いたので、ここを足場にしてみんなで協力して盛り上げてまた輪島に戻ってお店をしたいと思っています」 10か月ぶりの再出発に、それぞれの店で自慢の料理が並びます。 ■出店期間は最長で5年 オープン初日にはボランティアや家族連れなど多くの客が訪れ、早速、あたたかい食事を味わっていました。 神奈川から訪れたボランティア 「ボランティアにとっても体力をつけて行けるのは嬉しいことなので、すごくありがたいと思う」 香華園 板谷吉生さん 「地元の皆さんも勿論、復興業者の方々のほっとする場所になって欲しいと思っています」 NOTOMORIでの出店期間は最長5年間。被災地の復旧作業を担う支援者や地元住民たちの新たな憩いの場として、のと里山空港にあかりを灯します。
北陸放送