毎シーズン売り切れる？6990円のMUJI のパーカーをスタイリストが検証【簡単コーデのコツも】
今回は以前から気になっていたムジラボのスウェットパーカーを買ってきました。 デザインも質感もモデルチェンジするものの、毎シーズン売り切れる人気商品です。無印良品の定番のスウェットパーカーが3990円なのに対し、ムジラボのスウェットパーカーは6990円。さすがに3000円の差は大きい…。とはいえどちらも人気商品、まず定番とムジラボのパーカーの違いは何か?そしてムジラボの真価を探ってみようと思います。 それでは早速検証していきましょう。果たしてその実力は? この記事の他の画像を見る 6990円/無印良品 こちらが今回6990円で買ってきたムジラボの【スウェットプルパーカー】です。 カジュアルウェアのド定番であるスウェットパーカーですが、無印良品のパーカーが一般的なシルエットなのに対し、ムジラボは丸みのあるオーバーサイズシルエットで新鮮に映ります。 パーカーのような定番のアイテムでも、普段と違う雰囲気を簡単に作れるというのがポイントですね。 カラーはホワイト、ブラック、グレー、スモーキーグリーンの4色展開です。中でも1番使い勝手の良い王道のグレーを今回は選びました。 ディテールはというと、プルオーバーパーカーの特徴であるお腹のポケット通称"カンガルーポケット”が取り除かれ、身頃の縫い目に合わせたシームポケットになっています。見た目にかなり影響のあるパーツなので、だいぶサッパリとした印象ですね。無印良品のスウェットパーカーはというと、こちらもパッと見のデザインは同じですが、実はこのシームポケットすらありません。"ポケットの有り無し”という事がまず大きな違いですね。 そしてもう一つの違いとして、袖と裾に注目です。この両部位がリブ仕様になっているのが一般的なスウェットですが、ムジラボの場合はカットソーと同じステッチ（縫い目）仕上げになっています。 このようにムジラボのスウェットパーカーは、カットソーにフードを付けたようなデザインが特徴です。袖と裾がリブじゃないというだけで、こちらも大きく印象が違って見えますよね。 次に生地をチェックしてみましょう。無印良品の定番のスウェットパーカーが柔らかく軽さのある生地感なのに対して、ムジラボのパーカーはハリがあって重みのある生地感となっています。しっかりと目の詰まった生地は硬さがあり、耐久性に優れます。スウェットとカットソーの中間のような程よい厚みが魅力ですね。ムジラボのスウェットプルパーカーは着膨れする事なくガシガシ着てもヘタらない、カットソー感覚で着れるパーカーというワケなんです。確かにこれは探すとなかなか見つからないアイテムですね。人気の理由もこれが1番大きな要因かもしれません。 □サイズ選びと着こなしは? たっぷりと身幅のある作りですが、袖が短い仕様のため試着は必須です。袖丈に注意してサイズを選びましょう。着こなしはというと、基本的にパーカーと同じように着れば問題ありません。肉厚なスウェットパーカーに比べてフードの立ち上がりが弱いため、今回は襟元のアクセントにシャツをレイヤードしてみました。ボリュームのあるスラックスと白スニーカーで、リラックス感とキチンと感のあるスポーティーな着こなしに。 シャツ/マルタン マルジェラ、パンツ/ディオール、スニーニ（すべて堀内さん私物） 外に着るか中に着るかでサイズ選びが変わってくるため、正直なところ万能とは言い難いアイテムです。しかしいつものパーカーをこれに変えるだけで"こなれ感”を出せるのが強みです。変化球として、6990円の価値は十分に発揮してくれるでしょう。普通のパーカーに飽きた方にもお勧めです。是非一度お試しあれ。 Text,Styling,Photo:Ryouji Horiuchi
