「去年は毎日毎日 なんかしてましたね」元日の被災地に見る“積み残された”課題【能登半島地震1年 歩みあしたへ】
能登半島地震から1年。 液状化現象による被害の多かった新潟市西区では解体された建物もあり、寺尾地区に住む笠原和子さん宅周辺の景色は変わりました。 しかし、自宅の方に傾いてきたままの隣のアパートは、住人はいなくなったものの、取り壊されずに残されたままです。 「怖いですよね見た目。人が住んでいないからいいのかもしれないけれど、周りからはやっぱり怖いですよね」 「これだけお金かけて家の傾き直したのに、これがガーンと倒れてきたらショックですよね…」 この1年を振り返った笠原和子さん。 すぐに言葉は出ませんでした。 「うーん…。必死な一年…、必死…」 「必死だけど、やるべきことはやりつつ、プラス復興ですよね」 周辺の景色は変わりましたが、近所との交流は増えたそうです。 「この道路も うちが代表者になって申請に行った」 「全部直ったら、ここでバーベキューしようかなんて言ってる…」 「今年は、まだまだ復興の一年」 「目の前のこと 1個1個あたっていくしかないかな…。神様じゃないので」 【記者リポート】 「新潟市西区の善久です。きょうで能登半島地震から1年が経ちますが、住宅の地面は浮き上がっていて、奥の玄関はひび割れています」 元日の能登半島地震が起きた時刻と同じ午後4時10分に私たち取材班は、液状化現象による被害を受けた、新潟市西区の善久地区を訪ねました。 地震から1年たってもなお、その爪痕は今もいたるところに生々しく残っています。 【地元住民】 「全然復興まだでしょ。このあとまた、こういうのが繰り返されるのではないかと思っていますけどね…」 能登半島地震から1年。 被災地の『生活の再建』には、いまだ多くの課題がありそうです。
新潟放送
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