小林幸子、芸能生活60周年にしみじみ やめなかったのは「歌うことが好きだったから」
歌手の小林幸子が8月2日、都内で行われた「小林幸子60周年記念公演 in 新橋演舞場~ラスボスのキセキ~」囲み取材に出席。芸能生活60年を振り返った。 【写真】小林幸子、ゴールド×ブラックの豪華な衣装で登場 ■小林幸子、芸能生活60周年迎え感慨 芸能生活満60周年を迎えた小林は、「芸能生活60周年記念公演 in 新橋演舞場~ラスボスのキセキ~」を開催。超歌舞伎などデジタル演出を得意とする横澤大輔が演出を手掛け、巨大衣装、最新映像演出、ダンスパフォーマンスを取り入れ、演歌~JAZZ~アニメソング~ボーカロイドまで60年間の小林をギュッと凝縮した圧巻のステージとなった。さらに、AI技術でデビュー当時の10歳の小林と現在の小林が競演も行われた。 60周年を迎えた気持ちを小林は「本当にみなさんに応援していただいて、60年経ちました。自分でもびっくりします。本当にありがとうございます」としみじみ。「60年初めてなのでどういうふうに答えたらいいかわかりませんけど(笑)、こういうのが60年なんだな、と」と笑った。 小林は囲み取材でゴールド×ブラックの衣装をまとっており、記者から「オリンピックイヤーにふさわしい衣装」と振られると、「金メダル?(笑)」とちゃめっ気たっぷりにコメント。会場に笑い声があふれると、小林は「楽しく笑ってもらえると、こんなに幸せなことはない」と口にし「新曲のコマーシャルをするわけではないですけど『もしも世界で何か悲しいことがあったら私を呼んでよ』っていう歌の内容なんですけど、『そんなときは私を呼んでよ』って言える歌手でありたいかなと思っています」と語った。 ■転機のひとつはニコニコ動画との出会い 小林は「60年歌うなんてことも考えられなかった」と明かし、歌をやめようと思った時期もあったと告白。「なかなかうまくいかないときはやめようかなと思ったんですが、でもやめなかったのは歌うことが好きだったから」と話し「やめるということも覚悟ですけど、続けるということも覚悟。同じ覚悟だったら私は『よし、続けよう』と思って今に至ります」と振り返った。 若さの秘訣を聞かれると「歌を歌ってることです」と回答。さらに「馬鹿なことを言って滑ったりもしますけど、(周りが)笑ってくれたりするのも大好き」とほほ笑んだ。60年の中の転機について、小林はそのひとつに「12年~13年前にニコニコ動画と出会ったこと」を挙げ「今まで全然知らないネットの世界を教えてくれた。小林幸子が知らない小林幸子を教えてもらった。そこで一緒に楽しんで勉強していきました。一緒に過ごしてきました」と振り返った。 おもしろいと思えばすぐに行動に移す方だという小林。今後も体が続く限りチャレンジしていきたいと意気込んだ。 ◆取材・文=山田果奈映