首里城正殿に掲げられる扁額の題字の漆塗りが本格的に始まりました。 題字の下塗り作業が行われているのは、首里城正殿の玉座に掲げられる「中山世土」の扁額です。 下塗りを担うのは、県指定無形文化財「琉球漆器」保持者の諸見由則さん。約1時間かけて題字に黒の漆を塗りました。 題字のおうとつを滑らかにするだけでなく、強度を高める大切な工程です。 諸見由則さん： 「あくまでも基礎を作った段階です、下塗りというのは、こっち（立面）を厚く塗ったらダレるわけ。漆の乾燥も管理しながら塗りの厚みも管理しないといけない」 題字は、漆塗りを繰り返したあと、黄色の漆や金箔が施される予定で、2026年には首里城正殿の御差床に掲げられるという事です。