蔵のまち歩き(10月22日)
喜多方市の蔵は、39棟が国登録有形文化財に指定されている。いずれも中心部のレトロ横丁商店街に半数近い19棟、小田付地区に6棟が並び、郷愁を誘う景観を生み出している▼喜多方観光物産協会は先月、観光ボランティアの研修会を3日間にわたって開いた。新型コロナ禍で停滞した観光ガイドを充実させる初の試みだ。2026(令和8)年春に県内で繰り広げられる大型観光企画・デスティネーションキャンペーンも見据え、市内の魅力を再確認した。観光客にとって頼もしいアドバイザーとなる▼現在20人ほどが名を連ねている。平均年齢は73歳。「蔵のまち案内所」に交代で詰め、見どころや飲食店などを紹介する。若者の力も借りようと、協会は今後も定期的に研修会を開く意向だ。「新鮮力」の加入は心強い▼うだるような暑さが過ぎ去り、体を動かしながら心地よく汗を流せる時節になった。激しい運動が苦手な人には、ウオーキングがもってこい。有酸素運動を続ければ、脂肪が燃焼したり、心肺機能が改善したり、いろんな効果が期待できる。生活習慣病の予防にもつながるとされる。どうぞまち歩きを。蔵の中から心の栄養を引き出しながら。<2024・10・22>