「進撃の巨人」銅像4周年、ファンがピカピカに 日田市大山ダムのライトアップも
大分県日田市大山町の大山ダムに、人気漫画「進撃の巨人」の主人公ら3人の銅像が設置され、8日で4周年を迎える。堤体を作品に出てくる壁に見立て、登場する3人の少年少女がダム直下の広場から見上げる像で「聖地」の一つとなっている。3日にファンが銅像を磨き、ダムのライトアップやコラボキャンペーンといった4周年記念企画も展開している。 大山町は同漫画の作者諫山創さんの出身地。銅像は市民有志による団体「進撃の日田まちおこし協議会」がクラウドファンディングで資金を募り、2020年11月に建てた。主人公のエレンとミカサ、アルミンが初めて巨人に遭遇した場面を再現している。 3日は大阪府、福岡県などの熱烈なファンや同団体の関係者ら約130人が集まった。3体に付いたほこりをはたきで取り除き、水拭きをして汚れを落とした。仕上げにつや出しワックスもかけた。 同市戸山中2年の河原里奈さん(14)は「作品に触れられる場所が地元にあってうれしい。感謝を込めて磨いた」。東京都の自営業高橋麻衣子さん(47)は「初めて銅像をじかに見られて感無量。日田に来られて良かった」と喜んだ。 作業前に、JR日田駅~天ケ瀬駅(同市天瀬町)間のトンネル4カ所に今夏、設置された壁面アートの寄贈式もあった。作品は市内にある同漫画のミュージアム2カ所に展示している。 ダムのライトアップは10日まで。キャンペーンは17日までで、対象飲食店でコラボメニューを頼むとランチョンマットがもらえる。 土橋泰輔会長は「銅像磨きは年1回開催し、定着しつつある。今後も進撃で日田を盛り上げていきたい」と話した。