「今年はパズルがはまっていない」。カーHCが選手起用の苦悩を明かす「先発を代えることも考えないといけないかもしれない」<DUNKSHOOT>
「今年はパズルがはまっていない。それは多くの選手たちがいいプレーをしているからなんだ。だが我々は対戦相手によって、試合ごとに先発を代えることを考えないといけないのかもしれない。私としては(スターターを固定して)堅実にしていくことの方が好ましいが、今年に関してはまだ何も確立できていない」 今季のウォリアーズは、21試合を終えた時点で9通りの先発ラインナップをコートへ送り込んでいる。グリーンの出場停止やウィギンズ、ポールのケガなどもあったとはいえ、これはマイアミ・ヒート(21戦で14通り)に次ぐ多さとなっている。 また、カリー、トンプソン、ウィギンズ、グリーン、ケボン・ルーニーという従来の先発陣が並んだ112分間におけるネット・レーティングは-13.0と不振。グリーンに代えてポールを入れた布陣の方が、85分間で+15.7と機能しているというデータもある。 カーHCの言うように、通常であればスターターを固定し、ベンチから出場する選手たちを含めてローテーションを決めた方が選手たちも順応しやすいだろう。ただ、今季のウォリアーズは11月28日のサクラメント・キングス戦、今月2日のロサンゼルス・クリッパーズ戦で前半に20点以上の差をつけながら逆転負けを喫している。 その点について、カリーは次のように話していた。 「確かに、僕らは大きなリードを手にしながら負けた試合がある。そういった展開の試合に自分たちがまだ上手く順応できていないからなんだ。それはコーチたちの決断にも言えること。毎晩のように(適切なラインナップを)決めていかないといけない」 幸い、現状で故障者はペイトン二世だけのため、ウォリアーズはほぼフルメンバーで今後の試合に臨むことができる。見方を変えれば“贅沢な悩み”なのかもしれないが、試合の状況や対戦相手によって相性を見極めるという、コーチ陣の手腕が問われるシーズンになりそうだ。 文●秋山裕之(フリーライター)
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