犬と漫才させられてもプライドは傷つかない―新入社員も必読! サバンナ・八木があらゆる営業を乗りこなすためのルーティーンとは
このままでは2年で賞味期限が切れる
――これだけ営業に引っぱりだこだと、収入もすごい額なのでは? いやいや、いまはテレビのレギュラーがゼロなので多くないですよ。ギャラの交渉もしないですし、僕は無理に上げてほしいと思わない。それが精神衛生上すごくよいし、チェーン店の牛丼でも50円値上がりしたら躊躇するじゃないですか。(笑) テレビのレギュラーが3~4本あった頃から収入は変わっていないんです。 ――八木さんからみてこの人は営業がすごい、という芸人さんはいますか? くまだまさしやジョイマンですね。くまだや(ジョイマン)池谷くんは舞台上だけじゃなくて、社員さんやクライアントからの評判がすごくよい。池谷くんなんて、舞台が3割だとすると、楽屋や裏側に7割の力が入っている(笑)。 でもそれは寿司屋さんでいえば、朝から魚を仕入れて準備して、片付けまであるわけで、実際にネタを握るところは一部分でしかないのと一緒ですね。芸人も実際にネタをやる瞬間って、全体の3割程度の作業でしかないんですよ。 ――今年の営業ももうかなり埋まってきているのでしょうか? いまだと夏くらいまでの土日祝日は埋まってきています。といっても、まだ仮押さえも多いですが(笑)。 ――八木さんとしては、営業を頑張った先にどのような未来を見据えているのでしょうか? 正直いまの僕は、「これまでテレビに出させてもらってきた貯金」の知名度でやっているんです。そしてこのままのやり方だったら、2年で賞味期限は切れます。 なので、個人的な目標としてはFP1級をしっかりと取ること。それから全国を回りながら、お金を使って楽しく生きる方法を、半分お笑い、半分学びみたいなバランスで教えていきたい。それが夢ですね。 取材・文/森樹 写真/神田豊英