J1アビスパ福岡GK坂田大樹、整う準備 移籍後初出場へ「正念場」
公式戦4試合連続でベンチ入りしているJ1アビスパ福岡のGK坂田大樹(29)が移籍後初の公式戦出場に意欲を燃やしている。チームは12日、ベスト電器スタジアム(午後7時キックオフ)で天皇杯2回戦の福山シティFC戦に臨む。チームとして天皇杯の初戦となる一戦に向けて「正念場だと思う」と強い決意で出場を目指す。 ■「プジョル」流、小田バックヘッド弾【動画】 昨季、いわきFCから加入。今年5月18日のホームC大阪戦でJ1リーグ戦では初のメンバー入りを果たした。そこからリーグ戦3試合、ルヴァン・カップ1試合でベンチ入り。交代が少ないGKでも「普段から準備してきた」とピッチに立つ備えをする一方で「しっかりチームを鼓舞したり、試合には出てないからこそできることがあると思うんで、そこを意識してやってます」と言う。 リーグ戦出場のために自ら課題に挙げるのはシュートストップ。塚本秀樹GKコーチの下でトレーニングを重ね、「いいフォームで止められているとか、そういうのが出てきている。そこをしっかり無意識で。アベレージ(平均的)に出せるように」と成長を実感している。 福岡の守備陣はDFラインを正確に上下動する。坂田の持ち味として求められるDFラインの裏のスペースをカバーすることは「細かく、今まで以上にしっかりやってるところがあります」と明かす。「自分がピッチに立った時に、DFラインを高く保った時のカバーができればなと思ってます」。正確なキックについても「いざチャンスが来た時にしっかりできるように毎日ボールを蹴るようにしています」と長所も磨いている。 プライベートのマイブームは「サウナ」。昨夏加入のセンターバック、田代雅也と行くことが多いという。「(前も)ちょくちょく行ってたんですけど、たし君(田代)が大好きなんで。たし君と出会ってからですね。(よく行くサウナは)水風呂が2種類あって、めっちゃ冷たいのあるんですよ。それが結構いいです」と笑顔を見せた。 福岡はリーグ戦7試合出場のGK永石拓海が左側下顎骨骨折で全治4カ月と診断された。天皇杯に向けて坂田は「自分が普段通りにしっかりできればいいと思っています」と意欲を見せる。チームメートと熱く連係を深め、技術を高めた成果を出す。(向吉三郎)
西日本新聞社