吉高由里子、『光る君へ』音楽会で「沼りました!」 “残り6回”に胸中吐露「すごく寂しい」
「『光る君へ』コンサート~沼ル音楽会~」にゲスト出演
俳優の吉高由里子が主演を務めるNHKの大河ドラマ『光る君へ』(日曜午後8時ほか)の「大河ドラマ『光る君へ』コンサート~沼ル音楽会~」が9日、東京オペラシティコンサートホール:タケミツメモリアルで行われた。主人公・まひろ(紫式部)を演じる吉高、赤染衛門を演じる凰稀かなめがゲスト出演した。 【写真】鮮やかな“紫”のドレス姿…吉高由里子の全身ショット 千年の時を超えるベストセラー『源氏物語』を生み出した紫式部の人生を描く本作は、きらびやかな平安貴族の世界と、懸命に生きて書いて愛した女性の一生を大石静氏の脚本で物語を紡いできた。 同公演は『光る君へ』の名場面を音楽とともに振り返るコンサート。同作で音楽を担当する冬野ユミ氏が音楽監督を務め、東京フィルハーモニー交響楽団をはじめとした豪華ミュージシャンによる演奏で物語を彩ってきたさまざまなテーマ曲が披露された。 開演直前、宮田まゆみさんによる東洋の伝統楽器「笙(しょう)」が響き会場が静まると、紫式部をイメージした鮮やかなパープルのドレスを着こなした吉高と同作のチーフ演出を務める中島由貴氏がステージに登場。 10月25日にクランクアップを迎えたばかりの吉高は、「終わったようなまだ続いている感じがして、手放しでまだ喜べないです」とにっこり。「今日は劇中の曲を生で聴けるとすごくワクワクしています。どういうシーンを思い出すか、ドキドキしています」と心境も明かした。 司会から好きな曲を問われると、「選べないですよね。音楽にものすごいパワーがあって、なんだろう、私も自分の作品を見ながら(胸が)ギューってなることはあまりないですけど、冬野さんの音楽は心に入ってつかまえられるので、今日は泣かないようにしたいです」と話した。
その後、吉高はおよそ1600人が駆けつけた観客と共に客席で生演奏を堪能。150以上ある劇中曲から厳選された、アンコール2曲を含む全26曲が演奏された。 エンディングで再び壇上に出た吉高は感動した様子で、「いや~もう“沼り”ました!」と語って拍手を浴びると、「なんだろう、本当に楽しい気持ちになったり、悲しい気持ちになったり、うれしい気持ちになったり、さみしい気持ちになったりと、目に見えない形のないものに恋してしまっているかのような、もう……これ以上私をもてあそばないでください!」と述べて、会場を沸かせた。 さらに「冬野さんは“ドラマがあっての音楽”と仰っていましたけど、いや~音楽があってのあの場面、『光る君へ』で……本当に幸せでした」としみじみと感謝した。 また、コンサート中の曲間で朗読を担当した凰稀は「すごく緊張しまして、出てきた瞬間にみなさんの期待度っていうのがすごくて、さらに緊張してしまいまして」と振り返り、「それでも音楽を聴きながら待機しているとあまりの感動に涙が止まらなくなって。本当に胸がいっぱいで、本当にありがとうございました」と心を動かされたという。 最後に、コンサートの“締めコメント”を振られた吉高は「(ドラマも)あと6回なので、すごく寂しいです。来年の1月とかになったら『幻だったのかな?』って思ってしまうんじゃないかというくらいです。本当に素晴らしい作品になったのはみなさんのおかげです。最後まで見届けてくださったら幸せです。ありがとうございました」と感慨深げに話し、万雷の拍手とともに公演の幕が閉じた。 なお、同コンサートの模様は12月8日午後5時からNHK総合にて放送される。
ENCOUNT編集部