ソフトバンク牧原巧汰、2軍戦でマルチ安打 打撃不振でも「次からが大事」
◆ウエスタン・リーグ ソフトバンク3―8オリックス(9日、タマスタ筑後) ソフトバンクの牧原巧汰捕手(21)がマルチ安打を放った。 ■古巣対戦で上林が魅せた【動画】 「9番指名打者」でフル出場。1点ビハインドの2回2死二、三塁で、変化球を捉えて中越えへの2点適時三塁打とした。三塁へはヘッドスライディング。「アウトになりたくないと必死だった」と汗を拭った。5回には先頭打者として中前打を放った。 昨季は2軍戦出場はわずか5試合。今季は試合前まで8試合に出場していた。だが、安打は3月17日の中日戦(タマスタ筑後)で放った1本のみ。打撃不振を克服するため、ひたすらバットを振った。「打球方向を意識しすぎてしまい、体がその方向ばっかり向いてしまっていた」と振り返る。吉本亮2軍打撃コーチから、投手との空間を大事にするようにと助言され「今日は投手との距離感をしっかり意識し、タイミングを取ることができた。(今までは)投手との距離が近く感じすぎていた」と明かした。 松山2軍監督は「これでやっと(安打は)3本目。打てたことで、次からが大事。(状態が)悪い時でも何とか安打にしていくことが大事になってくる」と語る。牧原巧も「次からが本当に大事。継続していくことが大切」と痛感している。 「1軍に行くためには(打率)3割は打たないと上がれない。シーズンはまだ始まったばっかり。今日の感覚を極めて、まずは試合で必ず1本は(安打を)打っていきたい」。復調の兆しのままでは終わらせない。(浜口妙華)
西日本新聞社