痛みを抱えながらも約10分間プレーを止めず。平河悠から感じた今大会にかける並々ならぬ思い【パリ五輪】
オリンピックが持つ意味
U-23日本代表は現地7月24日、パリ五輪グループステージ第1戦でU-23パラグアイ代表とスタッド・ドゥ・ボルドーで対戦し、5-0で大勝。白星スタートを飾った。 【PHOTO】U-23日本代表のパラグアイ戦出場16選手&監督の採点・寸評。三戸&藤尾が2発ずつ、CBの2人も評価 これまで、フランスで日々の練習からU-23日本代表の取材を続けてきたなかで、一世代前とは違い、海外でプレーする経験豊富な選手が増えたからか、これだけの大舞台に挑むというのにあまり緊張感はなく、選手たちからは堂々とした雰囲気を感じた。それは自信の表れからなのだろう。 自信にも根拠がある。チーム立ち上げから選手を何度も入れ替えながら、チーム力に磨きをかけてきた大岩ジャパンの集大成となる今大会。木村誠二は「今回呼ばれなかった選手、そして日本国民の皆さんのためにも金メダルをもぎ取りたい」、小久保玲央ブライアンは「スタッフの皆さんに一番良い優勝を届けたい」と、オリンピックが持つ意味をしっかりと理解し、56年ぶりのメダル獲得へ意気込みを語っていた。 それはパラグアイ戦で負傷した平河悠の姿からも見て取れた。平河は23分、相手に右足首を踏まれて倒れるも、プレーを続行。本人は「痛いけどいけるかなと思った」のだと言うが、その後、34分に再び倒れ込み、交代となるまでの約10分間、痛みを抱えながら走り続けたのだ。 正直に言えば、痛みを感じた時点でプレーを止めるべきだった。これ以上悪化させて、メンバーから離脱となるような最悪な事態は避けたい。 ただ、平河は少しでもピッチに立ち続けたかったのだろう。目ざしてきた場所で、ここに立つ責任を理解しているから。 試合後、平河は少し足を引きずりながらミックスゾーンに現れ、「悔しい」と肩を落とした。怪我の状況は分からないが、少しでも早い復帰を期待したい。 取材・文●手塚集斗(サッカーダイジェストWeb編集部
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