キャデラックXT4

ゼネラルモーターズ・ジャパンは2024年12月3日、コンパクトSUV「キャデラックXT4」のマイナーチェンジモデルを発表し、同日、販売を開始した。2025年初旬のデリバリー開始を予定している。 【写真】内外装をリフレッシュ。アップデートされたキャデラックのコンパクトSUV、XT4の写真をもっと詳しく見る（5枚） キャデラックXT4は、2021年1月に日本導入が発表されたキャデラック初のコンパクトSUV。全長×全幅×全高＝4605×1875×1625mm、ホイールベース＝2775mmという、キャデラックのミドルクラスSUV「XT5」よりもひとまわり小さなボディーサイズが特徴である。 今回登場した最新モデルでは、フロントとリアの外装デザインを刷新。フロントでは、ボディー両端に配置された縦型のLEDランプと、それにつながるように水平配置されたウインカーランプ、キャデラックのエンブレムを中央上部に配置したグロスブラックスポーツメッシュのグリルが目を引く。 リアでは、リアコンビランプとバンパーのデザインをリフレッシュ。バンパーに備わるリフレクターは縦型に変更された。新デザインの「20インチダイヤモンドカットアルミホイール」も最新モデルでアップデートされたポイントである。 インテリアは、湾曲したデザインで視認性に優れる9K解像度の「33インチアドバンストカラーLEDディスプレイ」を中心に大きくリニューアル。新素材のメタルインサートや高品質なレザートリムを用いたダッシュボード、リアルカーボンを採用したドアトリムなどで「本物の素材を使う」というキャデラックの伝統を継承する。ジェットブラックの内装には、ブルーステッチのアクセントが施されている。 歴史と伝統ある音響・録音システムメーカーのAKGが手がけた「AKG14スピーカーオーディオシステム」の採用もトピックで、堅固なボディーとラミネート遮音ガラスとの相乗効果により、極上の音響空間を生み出し、快適で上質なドライブの実現をうたう。 パワーユニットは、従来型と同様に最高出力230PS、最大トルク350N・mを発生する2リッター直4直噴ターボエンジン。低負荷時に2気筒を休止する気筒休止システムやオートスタート／ストップ機構なども備わる。トランスミッションは9段ATで、必要に応じて後輪への駆動力伝達を完全に遮断できるツインクラッチAWDシステムが組み合わされる。 4つの走行プログラムから選択可能なドライブモードセレクターや、減衰力可変式のアクティブスポーツサスペンションも搭載している。 カメラやセンサーを用いて検出した車両や歩行者との衝突リスクを回避または軽減する自動ブレーキや、通常のルームミラーとしてだけでなく、デジタルミラーに切り替えることで広角な後方映像を表示することができるリアカメラミラーなど、安全装備の充実もXT4のセリングポイントとされる。 外板色は「クリスタルホワイト トライコート」「ステラーブラック メタリック」「アージェントシルバー メタリック」「ラディアントレッド ティントコート」の4色から選択できる。内装色はいずれも「ジェットブラック」となる。 日本に導入されるのは「スポーツ」グレードの左ハンドル仕様モデルのみで、価格は790万円。 （webCG）