豊洲再調査で地下水から基準100倍のベンゼン 前回結果は「正式」な値に
豊洲市場の安全性などを検証する専門家会議の第5回目の会合が19日、築地市場で開かれた。基準を超える有害物質が検出された9回目の地下水モニタリング調査を受けて実施された追加調査では、環境基準値の100倍の濃度のベンゼンが検出された地点があったほか、シアンや基準を超えるヒ素が検出された地点もあった。 専門家会議では協議の結果、これらの有害物質の濃度から見て、暫定値としていた9回目の調査結果は妥当な濃度であり、正式な値とすると結論づけた。9回目に濃度が急上昇した原因としては、2016年8~9月に稼働を開始した地下水管理システムによって地下水が動いた影響の可能性があると指摘した。 (取材・文:具志堅浩二)