ナダルが3時間超えの激闘を制して4回戦へ、試合後はカチンにシャツをプレゼント [マドリッド・オープン／テニス]

「ムトゥア・マドリッド・オープン」（スペイン・マドリッド）で4回戦に進出したラファエル・ナダル（スペイン）（Getty Images）

　ATPツアー公式戦「ムトゥア・マドリッド・オープン」（ATP1000／スペイン・マドリッド／4月24日～5月5日／賞金総額924万9713ユーロ／クレーコート）の男子シングルス3回戦で、2年ぶりの参戦となる37歳のラファエル・ナダル（スペイン）がペドロ・カチン（アルゼンチン）を6-1 6-7(5) 6-3で振りきり16強入りを決めた。 ～ムトゥア・マドリッド・オープンで3時間を超える激闘の末に16強入りを決めた地元スペインのナダル選手～ 　1ゲームしか落とさず第1セットを先取したナダルは混戦となった第2セットをタイブレークの末に取り返されたが、第3セット5-3から6度目のブレークに成功して3時間4分で勝利を決めた。 　ケガに行く手を阻まれ今季3大会目に臨んでいるナダルが3試合連続で勝ったのは、4回戦でフランシス・ティアフォー（アメリカ）に敗れた2022年USオープン（アメリカ・ニューヨーク／ハードコート）以来となる。 　激闘を終えてネット際で握手を交わすときにカチンは「シャツかタオルを貰えないか」と尋ね、快諾したナダルは自分のベンチからシャツとヘアバンドを取ってカチンに渡した。 　同大会で5度の優勝（2005年、10年、13～14年、17年）を誇るナダルは次のラウンドで、予選勝者のチアゴ・モンテーロ（ブラジル）を6-4 7-6(7)で破って勝ち上がった第30シードのイリ・ラフェチュカ（チェコ）と対戦する。 　そのほかの試合では第1シードのヤニク・シナー（イタリア）、第3シードのダニール・メドベージェフ（ロシア）、第5シードのキャスパー・ルード（ノルウェー）、第16シードのカレン・ハチャノフ（ロシア）、第17シードのアレクサンダー・ブブリク（カザフスタン）、フェリックス・オジェ アリアシム（カナダ）が勝ち上がり、ベスト16が出揃った。 　3試合あったシード対決ではメドベージェフが第25シードのセバスチャン・コルダ（アメリカ）に5-7 7-6(4) 6-3で逆転勝利をおさめ、ルードが第29シードのキャメロン・ノリー（イギリス）を6-2 6-4で下し、ブブリクは第14シードのベン・シェルトン（アメリカ）を3-6 7-6(2) 6-4で退けた。 　トップハーフ（ドローの上半分）の4回戦ではシナーがハチャノフと、メドベージェフがブブリクと、ルードはオジェ アリアシムと顔を合わせる。