大谷翔平、朝ドラ、裏金問題…今年の「流行語」、池上彰さんにとって印象に残っている“2文字”とは
Q 「新語・流行語大賞」にノミネートされた言葉が発表。池上さんにとって印象に残ったものはありますか?
「2024ユーキャン新語・流行語大賞」の候補となる30の言葉が11月5日に発表されました。大谷翔平選手が達成した大リーグの新記録「50-50」、NHK朝ドラ「虎に翼」に登場したセリフ「はて?」、政治とカネをめぐる「裏金問題」などがノミネートされていますが、池上さんにとって印象に残っている言葉はありますか?(30代・女性・公務員) 【画像】“2文字”が大きな話題になった今年の作品
A 見ている人の共感を得た「はて?」
「虎に翼」が始まってまもない頃から、私は今年の流行語大賞に「はて?」がノミネートされるはずだと言ってきました。主人公が、女性蔑視の現実に直面するたびに、声高に抗議するのではなく、「はて?」と疑問を呈する。穏やかな言い回しではあるけれど、穏やかであるからこそ、見ている人の共感を得たのだろうと思います。 ドラマで描かれた時代より、ずっと後の現代でも、男女差別は続いています。それ以外にも理不尽な現実が存在しています。そんな現代でも、「はて?」と疑問を呈することが大事なのだと思います。
池上 彰