【高校野球】青森山田が13点快勝…4番発熱で不在のアクシデントも毎回得点で強打みせた
◇春季高校野球青森県大会 ▽2回戦 青森山田13-0青森中央=5回コールド=(11日・青森県営) 青森では今春センバツ8強の青森山田が初戦の2回戦に臨み、青森中央に13―0で5回コールド勝ち。“4番不在”のアクシデントを感じさせない強打で得点を重ねた。 打線がつながり、青森山田が快勝だ。1回は先頭打者から7連打するなど、計9安打を集めて7得点。その後も毎回得点を挙げ、16安打13得点で大勝した。「大きなミスもなくやれてよかった」と振り返った兜森崇朗監督(44)。だが試合日の朝、チームにはアクシデントが起きていた。 8強入りした今春センバツで4番を務めた原田純希内野手(3年)らレギュラー2人が、発熱のため急きょメンバー外。打順も変わり、本職は捕手の橋場公祐主将(3年)が4番・一塁で出場することになった。主軸が抜け、つながりを欠きそうな状況。しかしチームは動じなかった。3打数3安打2打点の橋場主将が「全員がいつも以上に低く強い打球を打てた」と胸を張ったようにライナー性の安打が多く、指揮官も「フライアウトが少なかった(犠飛を除き4つ)。つないでいこうという姿勢は良かったと思う」。センバツ後も継続して磨いてきた打撃面の成果が出た形だ。 大勝発進にも「やるべきことをやり尽くして最後に勝っていればいい」と橋場主将は気を引き締めた。県大会秋春連覇、そして夏へ。青森山田が白星を積み重ねていく。 (有吉 広紀) 〇…弘前南は先発全員の16安打で青森東に9-2で7回コールド勝ちした。昨秋県4強も、工藤恭一監督(53)は「(4強が)過信になることもあった」。しかし県大会前に行われたブロック大会で苦戦が続いたことで、気の緩みもなくなってきたという。初戦は難しいと言われるが「要所で点も取れて、ノーミス(無失策)でできた。良くやったと思います」と選手たちの成長を肌で感じていた。
報知新聞社