【大学野球】法大戦は1勝1敗1分のタイ 立大指揮官は「総力戦で、勝ち点を取る」
ゲームプランを明かした指揮官
第2週は法大戦。立大は1回戦を引き分け(プロ併用日のため、連盟規定により9回打ち切り)、2回戦で先勝したが、3回戦は逆転負けで、1勝1敗1分とタイとなった。 1対1の7回裏、代打・岡本豪(4年・報徳学園高)のリーグ戦初安打が右越え適時三塁打となり、勝ち越し。8回表からはリリーフエースの右腕・吉野蓮(3年・仙台育英高)を投入したが3失点。そのまま2対4で敗退した。とはいえ、リーグ戦初先発の竹中勇登(3年・大阪桐蔭高)が7回1失点と粘り、敗戦の中にも収穫多き一戦だった。 木村監督は「(吉野は)良いときも悪いときもある。相手の力が上だったと思います」と、悲観した様子は見られない。今春までの基本だった「9人野球」ではなく、調子の良い選手を抜てきし、選手が期待に応える。慶大1回戦では代打・落合智哉(2年・東邦高)がサヨナラ打、勝ち点を挙げた同3回戦では、途中出場の北田峻都(3年・報徳学園高)が値千金の適時打を放ち、1対0で勝利した。随所で「日替わりヒーロー」が誕生している。 木村監督は法大4回戦を控え、決意表明した。 「勝ち点を取ることを、春からやってきている。総力戦で、勝ち点を取る」 勝ち点奪取のポイントを、こう明言した。 「投手を中心に守って、1点でも多く取る戦いになる。投手は(エースの)小畠(一心、3年・智弁学園高)が(3回戦を)投げていませんから、行けるところまで行き(2回戦で先発した)大越(伶、3年・東筑高)、(2回戦で救援した)田中(優飛、1年・仙台育英高)つなぎ、最後は吉野に託すことになる」 ゲームプランを明かした木村監督。学生の力を信じているからこその発言である。24日の法大4回戦は、開幕カードの慶大1回戦から数えて11日間で7試合目。この山を乗り越えれば、立大はさらにチーム力が高まる。 文=岡本朋祐
週刊ベースボール