弁護側の証人 専門家の証言は「あまりにも先入観に引っ張られたもの」 妻殺害の罪 元県議の裁判【長野】
塩尻市で妻を殺害した罪に問われている元県議会議員の裁判員裁判で、弁護側の証人が初めて法廷に立ちました。 「被告人の車と同一性が高い」という専門家の証言に対し、「あまりにも先入観に引っ張られたもの」と証言しました。 元県議会議員の丸山大輔被告(50)は2021年9月、塩尻市の酒造所の事務所兼自宅で妻・希美さん(当時47歳)の首を絞めて窒息死させたとして殺人の罪に問われています。 16日の初公判では起訴内容を否認しました。 22日も丸山被告が車で長野市と塩尻市の間を往復した様子を捉えたとする防犯カメラの映像を巡って証人尋問があり、化学鑑定を請け負う民間会社の社長が弁護側の証人として初めて法廷に立ちました。 21日は検察側の証人として出廷した画像解析の専門家が、防犯カメラに映る車両と被告人の車両について「同一性が高い」と証言しています。 これに対し、民間会社の社長は「あまりにも先入観に引っ張られたもので、他の車種や他の年代に製造された車の可能性を否定できない」と述べました。 また、21日は検察側の証人として事件現場の近くに住む男性が「事件のあった時間帯に、酒造所に車が止まっていて、男性がドアを開けているのを見た」と証言しました。 一方、弁護側が詳しい状況をたずねたところ、「暗くて顔がみえなかった」と答えました。