ナーゲルスマンの右腕から将来はブンデスリーガで監督に バイエルンでもプレイしたヴァーグナーが歩む指導者の道「指導者の方が向いている」
2026W杯が終われば次の道へ進むか
UEFAネーションズリーグでもオランダ、ハンガリー、ボスニア・ヘルツェゴビナと同居したリーグA・グループ3を4勝2分で突破し、来年3月の準々決勝へと駒を進めたドイツ代表。 チームを指揮するのはユリアン・ナーゲルスマンで、ここまでの仕事を評価する人も多いのではないか。今夏のEURO2024では優勝したスペイン代表に惜しくも準々決勝で敗れたが、それ以降の戦いは印象的だ。 そんな現在のドイツ代表にて、以前より注目を集めているのがナーゲルスマンの右腕となっているザンドロ・ヴァーグナーだ。 194cmのサイズを誇る大型センターフォワードとして長くプレイしたヴァーグナーは、中国の天津泰達でプレイした2020年を最後に現役を退いた。やや遅咲きな選手ではあったが、キャリア終盤にはバイエルンやドイツ代表でもプレイした選手だ。 そのヴァーグナーは現在ドイツ代表のアシスタントコーチを務めており、順調に指導者の道を歩んでいるのだ。 ヴァーグナーは以前から指導者に興味があったようで、引退後すぐに指導者の道へ。2021年からの2年間はレギオナルリーガ(ドイツ4部)のウンターハヒンクを指揮し、見事レギオナルリーガ制覇を達成。チームを3部昇格へと導いた。 昨夏からはドイツ代表のアシスタントコーチに入っており、将来的にはブンデスリーガのクラブで指揮を執る考えだという。現役時代よりビッグマウスなところのある選手だったが、今もそれは変わらない。情報サイト『Transfermarkt』によれば、ヴァーグナーは選手よりも指導者の方が向いていると自信を口にしている。 「コーチングは選手としてプレイするよりも楽しいね。選手よりも、指導者の方が向いていると確信している。以前から指導者になりたいとの思いはあった。現役中には、『この監督のやっていることは間違っているな』と思った瞬間もたくさんあったんだよ。それがブンデスリーガやチャンピオンズリーグのレベルであってもだ」 ヴァーグナーは2026ワールドカップまでチームに留まる予定で、指揮官のナーゲルスマンに関しては2028年までドイツ代表監督の契約を延長する可能性が出ている。将来的にナーゲルスマンからヴァーグナーにドイツ代表監督のバトンを渡すプランもあるかもしれないが、ヴァーグナーはなるべく早く指揮官として活動したいようだ。それを考えると、2026年を最後にドイツ代表を離れ、どこかクラブの仕事を探すことになるだろう。 36歳にして代表のアシスタントコーチに入っているのは貴重で、ナーゲルスマンとの仕事からヴァーグナーがどんな指導者になっていくのか楽しみだ。
構成/ザ・ワールド編集部