「滋賀出身として光栄」 パリ・パラ2冠の木村敬一選手に県民スポーツ大賞最高栄誉賞
パリ・パラリンピック競泳で2冠を達成した滋賀県栗東市出身の木村敬一選手(34)=東京ガス=に11日、県民スポーツ大賞最高栄誉賞が授与された。滋賀県庁で三日月大造知事から表彰状や記念品を贈呈された木村選手は「滋賀出身として大変光栄」と喜び、来秋に同県内で開催される「わたSHIGA輝く国スポ・障スポ」の盛り上げにも意欲をみせた。 木村選手はパリ大会で、男子50メートル自由形と100メートルバタフライで優勝した。 三日月知事との懇談では、「落ち着いて本番を迎えられ、大満足な大会になった」と2つの金メダルを手に報告。「体力的には厳しかったので、技術練習をした成果がしっかりと発揮できた」と振り返った。 全盲の木村選手は泳ぎを見たことがなく、「見よう見まね」ができないというハンデがある。「説明の例えが分からないのが一番難しかった。互いが理解できる言葉を探して、粘り強くやってくれた」と指導者らに感謝した。 また、来秋の国スポ・障スポについては「スポーツを通じて、ひとりでも多くの人と知り合い、仲間をつくってほしい。挑戦の先に面白いことが待っている」とPR。「盛り上がるように、しっかりと頑張っていきたい」と話した。 木村選手は東京・パラの100メートルバタフライで金メダルに輝き、令和3年に県民栄誉賞を受賞。翌年にポルトガルで開催された世界選手権でも同競技で金メダルを獲得したことで、同4年に県民スポーツ大賞最高栄誉賞を受賞しており、今回が2度目の受賞となった。