ロシアの学校で「ドローン」の授業開始─教員向け訓練施設でおこなわれていること
2024年9月以降、ロシアの学校では新たな教科が時間割に加わった。「無人航空機システム(ドローン)の開発、製造、運用」だ。ロシア議会紙によると、この学科は国内500以上の学校や30の大学の選択科目として導入されており、その授業のために「すでに2500人以上の教員が訓練を受けた」という。 【動画】過去最大規模のドローン攻撃をおこなったロシアとウクライナ だが、現地紙「コムソモリスカヤ・プラウダ」が指摘するように、将来のドローン操縦士を訓練するためには、まずは教員の養成が必要だ。同紙は、大規模なドローン訓練センターの一つ、モスクワ近郊にある「カルーガ・テクノパーク」を訪れた。
「特別軍事作戦」の影
1年前にはウラジーミル・プーチンが訪れ、今年は首相ミハイル・ミシュスチンが訪問したというカルーガ・テクノパークでは、すでに1000人以上の教員が訓練を受けたと同紙は伝える。「彼ら一人一人が学校に戻り、教え子たちにドローンへの情熱の種を蒔いている。そして、今度は生徒たちが、軍事用にも、民間用にも、ドローンの真のプロフェッショナルになるだろう」 コムソモリスカヤ・プラウダの記事によると、カルーガでドローンを習う教員らには、体育教師もいれば、図工教師、一般教員から校長まで含まれる。そこで彼らはまず、3Dプリンターを使ったドローンの製造方法を学び、それから操縦方法、ソフトウェアのプログラミングを学ぶ。
Alexandre Lévy