『オール・バイ・マイセルフ』エリック・カルメン氏が死去、享年74歳
エリック・カルメン氏が死去した。74歳だった。ラズベリーズのメンバーとして知られるようになり、その後ソロ・アーティストとして成功を収めたカルメン氏が週末、帰らぬ人となった。 妻のエイミーさんは夫カルメン氏のウェブサイトにこう声明を発表している。「とてつもない悲しみと共に、エリック・カルメンが他界したことをお知らせします」「私たちの優しく、愛情深く、才能豊かなエリックは、週末に眠ったまま息を引き取りました」「何十年にも渡り、彼の音楽が多くの人々に感動を与えた事は彼にとって大きな喜びであり、今後もそれは彼の永遠の遺産となることでしょう」「大きな喪失を悼むとともに、家族のプライバシーを尊重して下さるようお願い致します」 エイミーさんは、カルメン氏のアルバム『雄々しき翼』に収録されている1977年の曲『恋のすべて』の、「大切なのは愛だけ...誠実で永遠に」という1節で声明を締めくくっている。 ラズベリーズは、1972年にセルフタイトルのデビューアルバムで成功を収め、シングル曲『ゴー・オール・ザ・ウェイ』でチャートを駆け上がった。1975年の同バンドの解散後ソロ活動に乗り出したカルメン氏は、後にセリーヌ・ディオンがカバーして大ヒットを記録、また2001年のラブコメ映画『ブリジット・ジョーンズの日記』の冒頭シーンにも登場した『オール・バイ・マイセルフ』などのヒット曲で知られる。更に、『フットルース』のサウンドトラックに収録の『パラダイス~愛のテーマ』や、1987年の映画『ダーティ・ダンシング』の『ハングリー・アイズ』など数々のヒット曲を残している。 カルメン氏の訃報を受け、キッスのポール・スタンレーはX(旧ツイッター)に一早く悲しみのメッセージを綴っていた。 (Bang Media/アフロ)