【厚生年金と国民年金】年金受給額は6月支給分から2.7%増!年金振込通知書も解説
「国民年金(基礎年金)のみ」の平均受給額を男女別にチェック
ここで、国民年金(基礎年金)のみの平均月額についても確認しましょう。 ●国民年金(老齢基礎年金)の受給額 〈全体〉平均年金月額:5万6316円 ・〈男性〉平均年金月額:5万8798円 ・〈女性〉平均年金月額:5万4426円 ●【国民年金】受給額ごとの人数(1万円刻み) ・1万円未満:6万5660人 ・1万円以上~2万円未満:27万4330人 ・2万円以上~3万円未満:88万1065人 ・3万円以上~4万円未満:266万1520人 ・4万円以上~5万円未満:465万5774人 ・5万円以上~6万円未満:824万6178人 ・6万円以上~7万円未満:1484万7491人 ・7万円以上~:178万3609人 厚生年金は国民年金を含む平均月額ですが、国民年金部分だけの平均月額は5万6316円です。 厚生年金に比べると、国民年金のみで老後生活するのは厳しいでしょう。
6月に届く「年金振込通知書」を解説
各支払期の年金振込額を知らせる重要な書類が、年金振込通知書です。 基本的には、年に一度(6月)に送付され、振込額や振込口座に変更がなければ、その後の支払月には送付されません。手元に届いた際には、必ず内容を確認し、正確な振込額を把握しましょう。
老後資金の準備を始めるポイント
今回の調査では、平均受給額に焦点を当てました。1万円単位で受給権者数を見ても、年金の受給額には個人差が顕著にあることがわかりました。 老後の資金計画を始める最初の一歩は、「老後資金の柱」となる年金受給額を確認することです。受給予定額については、「ねんきん定期便」や「ねんきんネット」などを活用してチェックしておきましょう。 年金の受給予定額を確認した後は、以下のような対策を検討することが重要です: 1.預貯金を積み立てる: 定期的な貯金は、将来の予測不能な支出に備えるための基本です。 2.公的年金を増やす方法を探す: 任意加入や追納制度などを活用して、年金受給額を増やすことができる場合があります。 3.資産運用を始める: 2024年から新しいNISAが導入され、資産運用がより手軽になっています。個人型確定拠出年金(iDeCo)なども活用し、効率的に資産を増やす手段を検討しましょう。 ●多様な選択肢を検討し、自身に適した老後の準備を 公的年金や私的年金に限らず、貯蓄や資産運用など、さまざまな選択肢を検討することが大切です。 これらの手段を組み合わせることで、経済的に安定した老後を迎えるための準備が整います。 自分のライフスタイルやリスク許容度に合った戦略を練り、早めに行動を起こすことが、豊かな老後を実現するための鍵となるでしょう。
参考資料
・厚生労働省「令和6年度の年金額改定についてお知らせします」 ・厚生労働省年金局「令和4年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」 ・日本年金機構「大切なお知らせ、「ねんきん定期便」をお届けしています」 ・日本年金機構「ねんきんネット」 ・日本年金機構「公的年金制度の種類と加入する制度」 ・日本年金機構「年金振込通知書」
齊藤 慧