「トランスフォーマー」のプロデューサー、映画シリーズの今後と「G.I.ジョー」とのクロスオーバーについて展望を語る

「トランスフォーマー」のプロデューサー、映画シリーズの今後と「G.I.ジョー」とのクロスオーバーについて展望を語る

新作CGアニメーション映画『トランスフォーマー／ONE』が2024年9月20日に日米同時公開となるが、「トランスフォーマー」フランチャイズのプロデューサーを務めるロレンツォ・ディ・ボナヴェンチュラは、すでにシリーズの次の動きに目を向けているようだ。 ディ・ボナヴェンチュラはColliderのインタビューでいくつかの最新情報を提供し、実写とアニメーションの両方でシリーズを展開する計画を予告している。アニメーションに関しては、興行成績次第で『トランスフォーマー／ONE』の続編を計画しており、「実写作品とは完全に分かれて存在する」ことになると語った。Deadlineによると、『トランスフォーマー／ONE』は北米のオープニング週末に3000万ドル（約42億2600万円）台でまずまずのデビューを飾る見込みだという。 対する実写版についてディ・ボナヴェンチュラは、『トランスフォーマー／ビースト覚醒』に続く新作映画は、今年4月にCinemaCon 2024で正式に発表された「G.I.ジョー」とのクロスオーバーになると認めている。パラマウントは当時、この作品を2025年か2026年に劇場公開する予定だとしていた。ディ・ボナヴェンチュラは製作がまだ初期段階にあると述べた一方、『トランスフォーマー／ONE』の感動的なストーリーが、実写版シリーズの将来にも影響する可能性をほのめかしている。 「ロボットたちが豊かな感情を持っているとわかったことは、特に影響があるでしょう」とディ・ボナヴェンチュラは語る。「ですから、その余地をどのように広げるのか、その余裕があるのかを考える必要があるし、それを活用できるような物語を生み出さなければなりません。特にやりたいと思っていることのひとつとして、まだ開発段階ではありますが、実写版でロボットの視点からもっとやる必要があると思っています。それが、彼らの内面に入り込む唯一の方法だからです」 さらにディ・ボナヴェンチュラは、シリーズが人間の物語とロボットの物語の間でどのようにバランスを取るかについても話を続けた。『トランスフォーマー／ONE』はフランチャイズのタイムラインにおいてかなり初期に位置することから、人間のキャラクターが登場せず、代わりにオプティマスプライムとメガトロンのオリジンに焦点を当てている。今後シリーズを展開するにあたっては、人間側のプロットに対するロボットの反応ではなく、ロボットたち自身の動機が「ストーリーの一部にならなければならない」と語った。 また彼は、キャラクターの数が多いとストーリーがより「複雑」になるが、これはフランチャイズ映画によくある問題だと指摘している。 「とにかく続けて、より小さく、より小さくしていかなければなりません」とディ・ボナヴェンチュラは言う。「しばらくの間は、多くのジョーやトランスフォーマー、そして普通の人間たちから始めるというプロセスで、そのあとでこれをやることになります。今はまさにそういう段階で、大きなものを据えようとしているところです。ここでのコツは、“どれくらいのジョーが欲しいのか？ そしてどれくらいのトランスフォーマーが欲しいのか？”というふうに、トーンとバランスを見極めることです」 「トランスフォーマー」と「G.I.ジョー」のクロスオーバー作品について詳細は不明だが、5月にはクリス・ヘムズワースが出演交渉中だと報じられた。ヘムズワースは『トランスフォーマー／ONE』でオプティマスプライム／オライオンパックスの声を担当しており、クロスオーバー映画への出演が決まれば2作目の「トランスフォーマー」作品となる。 『トランスフォーマー／ONE』は、IGN USのレビューで10点中5点を獲得。「核となる強い友情とブライアン・タイリー・ヘンリーの演技はさておき、このアニメのオリジンストーリーは公開前にもっと大規模な変形を遂げてもよかったのではないか」と評されている。