会員数100万人突破・月100店舗ペースで出店の「chocoZAP」の秘策とは? 男性の4人に1人が利用するセルフ美容…「コンビニ&エンタメ」を追求する新しいフィットネスの形
早くも会員数100万人を突破した初心者向けコンビニジム「chocoZAP」。全国各地で店舗が増え続けているが、顧客を惹きつけるためにおこなっている秘策があるという。運営元の「RIZAP」広報に、chocoZAPならでの特徴や今後のサービスの展望などを聞いた。 【画像】運動初心者に圧迫感を与えないための「chocoZAP」デザインの秘密
超お手軽ジムは運動以外も楽しめる
「結果にコミット」というキャッチフレーズでお馴染みのパーソナルトレーニングジム「RIZAP」が手がける「chocoZAP」。 2022年7月よりサービスを開始し、2023年11月時点で会員数が100万人を超えた話題の24時間フィットネスジムだ。 同社広報の小林拓輝(こばやしひろき)氏は、chocoZAPのコンセプトについて次のように語る。 「chocoZAPは、運動初心者の方がコンビニに通うぐらい気軽に来店して、運動できるような場所としてスタートしたジム。 我々はchocoZAPを気軽に運動できるジムという意味で“コンビニジム”と打ち出していますが、一方では身体づくり以外の部分でも多様な自分磨きができ、まさにコンビニのように様々なサービスを利用することができる場所としても育てていきたいんです」
「黒いジムマシンには威圧感が」だからこそ屋内は白を基調に
従来のフィットネスジムとは、また違ったコンセプトを掲げているようだが、具体的にはどういったジムを目指しているのか? それには初心者に徹底的に配慮したジムの設計が挙げられると小林氏は言う。 「多くの運動初心者にとってジムに通うこと、運動を継続すること自体、ハードルが高いため、なかなか長続きしません。そこで、ジムを利用するにあたって初心者がつまずきやすいポイントを徹底的に廃しているんです。 たとえば、一般的なジムのように服装や靴の履き替えなどの規定は設けていません。いちいち着替えるのは面倒ですし、周囲の利用者がトレーニングウェアで本格的に運動をしていると、“運動ガチ勢”だと思って初心者の方が委縮してしまうかもしれないので、なるべくラフな気持ちで運動してもらえるようにルールを緩くしています。安全に運動していただける格好であれば、どんな服装で来店してもらっても構いません」 ちなみにchocoZAPでは、入退館はすべてアプリのQRコードをリーダーにかざすだけで完結する。どんな服装でもよいというルールも相まって、手軽に運動したい層のニーズにマッチしているのかもしれない。 実際に店舗では、仕事終わりらしい、スーツに革靴着用の状態でマシンを使うビジネスパーソンや、買い物帰りに少しだけマシンで走っていく主婦らしき女性など、さまざまな服装での利用者をよく見かける。 「店舗内のデザインにも注意を払っています。実はほとんどの店舗では、マシンのカラーは白がメインとなっているんです。なぜかというと、ズバリ利用者に圧迫感を与えないため。 一般的なジムで設置されているマシンは主に黒ですが、なんとなく玄人向けの印象があって使いにくい、といった声を聞くこともあります。『これでは初心者向けとは言えない』と弊社は考え、運動初心者の方も親しみやすい白を基調としているのです」